千里の道も一歩から
と言いますが
ゴミ屋敷掃除も、
目の前のひとつのものを、捨てるところから始まります。
義実家のゴミ屋敷掃除
ある程度、進んでいるものの、相変わらず、
まだ先が見えません・・・。
ゴミ屋敷は、人が住んでいなかったら一気に捨てることができますが、
うちの場合は義父もいるし、自分の物でない限り
何が出てくるかもわかりません。
ひとつひとつの落ちている物、箱、カゴ、袋を
確認しながら捨てて行く作業を、
1週間に1度のペースでやっていました。
そんな作業をしながら
不思議な気持ちが止まりません。
なぜ、ワタシはここにいるんだろう・・・?
そもそも、血のつながらない他人の、
大して馴染みもない家にいる。
ここは、別世界です。
そして、その家の物を、当然の様に漁り、
処分して、掃除している!!
ただただ、不思議
その設定に、ツッコみどころは沢山あります。
その家の人は、どうしてそれを許しているのか?
他人に物を触られる嫌悪感はないのか?
それとも、
ワタシに絶対的な信頼を置いているのか?
もちろん、真実の理由があるのは承知です。
みんな、興味もないし、しんどいし、やりたくないから。
しかし、本当に妙に思います。
私なら、他人に
自分の家の物を触られるのは、嫌だ。
特にしまいこんだ物なんて。
この、のっぴきならない設定
これは非現実に近い世界だ。
ただ、片付ける。
普通に住める家を目指して、やらないといけない。
私は、どつぼに、はまったらしい・・。
捨てない方が良さそうなアイテムがあります。
お金や義母のアクセサリー等です。
小銭を見つけたら、部屋に転がっていた
がま口サイフに入れます。
アクセサリー(おそらく高くない)を見つけたら、
部屋の手ごろなカゴに、まとめて放り込んでいます。
無数の見知らぬ荷物達は、まるでパンドラの箱。
混沌ばかりが詰まっています。
でも、箱ばかりだと身動きがとれないから、
箱をひとつでも減らすのです。
少し、良かったこともありました。
ゴミ屋敷の山の中から、掃除機が出てきました!
小型だけど、ちゃんと動きます。
貴重なアイテムゲット!!
これは嬉しい・・・
機能を説明しましょう。
何のゲームをしているのか?ワタシは。
介護RPG(ゴミ屋敷編)ってやつなのか?
そういえば、知らない家に入って
色んな所を開けるゲームがあるな。
RPGで有名なのはドラゴンクエストですね。
義父が、出てきた掃除機を見て、
「こんな業務用の掃除機が、ウチにあったんや!」
と、驚愕しています。
いや、小さいし。
(高さ20×横25cmくらいのコード式掃除機)
青猫の家の掃除機の半分以下のサイズだよ・・。
お義父さん、普通の掃除機を使ったことないね!?
(義父はいつもハンドクリーナーを使用している)
ゴミ屋敷の住人は、やはり感覚が違う・・・。
ちなみに青猫家の掃除機は
これの仲間です↓
可愛いから、お気に入り。
業務用ですが、小さめサイズもあり、
いろんな色やサイズの仲間がいるのもほっこりします。うちは黄色。
この「ゴミ屋敷掃除ゲーム」に出てくる他のキャラクターは、
優しいけれどいささかか頼りない
お義父さん・・・。
たまに、文字通りの「ヘルパー」も出現します。
ヘルパーさんは、青猫の目からは、天使に見えます。
でも、このキャラは「お義母さんのアイテム」に手を出せないルールです。
と、いうことで、このゲームは
最初の基本プレイヤーは青猫のみ。
といったことで、
延々と物の詰まったものを
分類しては捨てて行くプレイを続けているのです。
そんなこと続けて行くと、
以前、記事に書いた
荷物もかなり片づけて
押入れを開けれる日がやってきました。
(お姉ちゃん!やったよ!)
大体、押入れなんてものは
衣装ケースがいくつか入って、布団とかもあって
色んな服が押し込まれていると
想像していたのですが・・・・・
あっ!!!
こ、これは・・・・!!!
想像もしませんでした。
こんな緻密な収納を義母がしていたとは!
なんということでしょう!
(大改造劇的ビフォーアフター調で)
段になった収納棚が、全面にセットされており、
それに隙間なく、プラスチックのカゴ(100均のもの)が
置かれています。
それは、押入れの空間100%に収納され、まるでコクピット。
足の悪いお義母さんが、大量の物の保管にと産みだした
空間収納の集大成です。
見た感じ、こまかな雑貨が多い。あと健康食品とか。
こんなに詰められていると、
難しい・・・・!!
(下手に手を出すと、もっと散らかるだろう!)
押入れには、もっとこう、ふわふわしたもの(布団とか洋服)があって、
それを処分したらすっきりするかと思ったのに・・・。
難易度の高い場所でした。
しかし、ゲームには切り替えも必要です。
そこで、食器棚の下の荷物も少し片付いたので
食器棚下の扉も、開けてみることにしました・・。
ここまでくるのに随分かかりました。
台所も、ちょっと前まで、それはひどい惨状でした。
床が埋まっていたので。
扉の各取っ手にも、荷物がぶら下がっていました。
詳細→S字の悲劇
扉が開くってことだけで、こんなに感慨深い。
正直言うと、その食器棚の引出しは、
ゴキブリやらなんやらで、
クソ汚かったな・・・
ゴミ屋敷の台所っていうのが、もう、悪魔の巣窟。
それなりの苦難も乗り越えています。
その下にある収納です。
「これもゴキの巣窟か!?」
と身構えていたのですが、
扉を開けると
意外や意外、虫の痕跡はなし。
扉に隙間がなく、開けていなかった期間が長かった様ですね。
そして、
そこは、お弁当箱のサンクチュアリでした。
四角のお弁当箱が隙間なく、びっちりと
積み重なったお弁当箱。
40個くらい。
色んなタイプ、基本は四角、
なにやら懐かしいキャラクターものから、タッパーまで。
これも隙間なくみっしりと。
これは、あれだ。
魍魎の匣 だ。
「はこ」の中の空間を嫌った男の話を
思い出しました。
とても気味が悪く、インパクトのある話です。
ちなみに「匣」は「はこ」で
蓋のついた箱を、表す漢字です。
お弁当箱も「匣」だ。
パンドラの箱も「匣」だ。
いや、押入れも「匣」の様な気がするし、
棚も収納も「匣」
家だって、巨大な「匣」かもしれない。
混乱した頭で
目の前の大量のお弁当箱を開け続けます。
もちろん、空。
入っているのは数十年前の空気と洗い残した汚れ。
それらを、ゴミ袋に入れ続けます。
劣化したプラスチックには、色んな家族の思い出が
込められているかもしれないけれど
ワタシには、それを想像する猶予はない。
だって、私はゲームに没頭してるから。
ゴミ袋につまった大量のお弁当箱。
それらをまとめていると、台所の隅の
メタルラックの下に、別のお弁当箱が落ちているのに
気付きました。
「まだ、あったか・・・・」
手を伸ばすと
また、お弁当箱達が出現した!!!
実際には、周りにまだ物があるから、見えづらいのですが
台所の隅のメタルラックの下、10㎝くらいの隙間の
床にもお弁当箱がつまっていたという・・・・。
なんなんだ!この家は!?
頭がクラクラしました。
床にお弁当箱、収納しないぞ!!普通!!
この家は、まるで
びっくり匣。
周到に、詰め込まれたパズルの様な空間・・・!!
このゲームハウスを作成した義母に、
マイナスのリスペクトが止まりません!!
あまりの衝撃に、どっと疲れて我に返りました。
時間かかるわ、
お金貰えないわ、
頭も体も疲れるわ、
このゲーム後の無力感、甚だしい・・・・。
ワタシの頭も混乱してきました・・。
だって、全然ブログの文が綺麗にまとまりません。
こんなにだらだら書いて、ちゃんと皆様に伝わるのか!?
このRPGの弊害は、妙に疲れて
自分の中に混沌が入り込むことです・・・。
皆様、ゲームのやり過ぎには、要注意!!
ちなみに青猫、電子ゲームは昔から下手くそなので、あまりやりません。
本当は掃除も好きじゃない。
不器用なんずらね。
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