義実家にいる義父。
時おり、認知症が出て来る状況です。
ところで、認知症には4段階あるそうです。
ざっくり分けると
ワタシが判断すると、
義父はこの所、初期から中期に差し掛かっている様に思える。
相変わらず義父から電話はよくかかってくるし、
とてもエラそうになることもあります。
詳細→俺様の賞状 ゴーマン症状
しかし、
まともになることもある。
まるで、カオス。
そんな義父が「銀行に行きたい」と、言い出しました。
「ばあさんも入院したし、色々かかるやろ?」
マトモな状態のお義父さんは、色々心配してくれているらしい。
「自分の定期預金を普通貯金に変更したい」
と言う。
お義父さん名義の定期預金の証書は
現在手元にある2通。
(1通は義父が保管。もう一通は義母の隠していた袋に入っていたもの)
総額にして100万ちょっと。
今後のことを考えると、確かに普通預金の方がいい。
「これを普通貯金にしたいんですね。
ワタシ一人で銀行に行くのでも大丈夫かな?
ちょっと銀行に確認してみますね。」
歩くのもやっとな義父を
銀行まで連れて行くのはかなり大変そうなので
なるべく避けたい所存です。
しかし、今回はがんばる義父。
「いや、ワシが行かないといけんのや。
もっと金があるはずやから!!
きっとワシが通帳の支店に行けば確認がとれるはずなんや!」
今は義母が持っている定期預金のことらしい。
しかし、その銀行は結構、遠い。
ちなみにJA系の銀行である。
「ワシはずっと、そのJA銀行に預金してたんや!
定期の証書は、ばあさんにとられたが、
そこの支店長ならワシを、しっとるはずや!!
中元にワシに梅干しを何年も送ってくれていたこともあるんや。
なんなら、その梅干しの箱を持って行けばいい!!
きっとわかってくれるハズや!!」
・・・・・・・
確かに梅干しはある。これがそうか・・・・・。
(しかも手つかず)
しかし、梅干しで証明は・・・
無理だろう。
やっぱり、義父の判断力は疑わしい・・・。
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こんなお高い梅干しだったら、ひょっとすると
証明になるかもしれない。
ならんけど。
義父が、何とかしたい気持ちはわかる。
でもこれは、銀行に行っても、
無駄足になる案件である。
義母の名義になってしまった定期預金を
証書なしで取り戻すなんて、おそらく無理だろう・・。
閉口している丁度その時、
ケアマネDさんがやってきました。
(いつもこの方は、良いタイミングで現れるんですな。神!?)
義父は、Dさんにも同じことを訴えはじめる。
もう、梅干しのくだりになると
Dさんも、ワケがわからない状態になっているので
青猫が横で説明する。
でも、さすがのDさん、
外回りの銀行員を呼んだ方がいい
とアドバイスして頂きました。
JA銀行に電話をすると、対応してくれるらしい。
Dさんは帰って行きました。
しばらくして、やってきた銀行員。
なかなか爽やかな若い男性です。
「ちょうど近くを周っていました。」
と言いながら笑顔で、名刺を差し出してきました。
ちなみに在宅での銀行の手続きには本人確認の証明が必要です。
義父の場合、顔写真入りのバイクの免許証を返上したから、
保険証と年金手帳を出します。
定期預金の証書を普通預金にして貰う様にお願いして、
ついでに、最近義実家に来た税金の振込み用紙も出したら
慣れたように手続きしてくれています。
作業も端末ひとつで、操作しています。
今は、便利だね。
(銀行によるかもしれませんが。)
ついでに相談します。
「施設に入っているお義母さん名義の定期預金もありますが
おとうさんの普通貯金に入れることは出来ますか?」
笑顔で答える銀行マン、
「ご夫婦でも証書の名義本人様のみのお取扱いになります。
もし、おかあさまの分の手続きもされるのなら
施設のおかあさまの所に行きますのでお申し付けください。」
やっぱりそうだよなあ。
義母は、お義父さんから取り上げたお金を
「自分のもん」と言い張っているからムリだな・・・。
必死に糸口をつかもうとします。
「そちらの銀行にお義母さんの他の口座はあるんですか?」
端末を操作する銀行マン、
「ちょっとまってくださいね。
あれ?おかあさまの普通預金口座は無いですね。
おかしいですね。大抵の方は普通預金口座を作られてから、
定期に預ける方がほとんどなのですが・・・・。」
やはり計画的な預金じゃない。
お義母さんが、お義父さんの定期の証書を
勝手に自分名義に書き換えたのは、きっと事実なんだろう・・。
「ばあさんが、ワシの定期預金をとったんや!!」
義父のスイッチが入った。
「アイツが!!ワシの部屋に入って、
漁って、証書を盗みよったんや!!
何回も何回も!!
ワシのほとんどの定期預金を盗られたんや!
アイツは泥棒や!!!!」
銀行員さん、びっくりしている。
しかし、ワタシはついでに聞いてみる。
「すいません、お義父さんの定期の証書を
お義母さんが書き換えた可能性があるんです。
こうゆうのって、控えとか残っているんでしょうか?」
「おそらく少し前の話ですよね。調べると届けの控え位はあるかもしれませんが・・・。
でも今は、簡単に名義の書き換えはできないんですよ。
ただ数年前までは、ご夫婦でしたら簡単に名義の書き換えはできたと思います。
今、証書がおかあさまのご名義なので、おろすには、おかあさまの承認が
必要になってきます。」
義母名義の定期預金額を聞いたら、結構ある。
本人名義はやっぱり強いらしい。
簡単に名義の書き換えができていたとは・・・昔は緩かった・・。
義父の主張(魂の叫び)は止まらない。
「この賞状を見てください!!
ワシは嘘をついたりするような人間では
ありません!!
ホンマにアイツは泥棒なんや!!
アイツを包丁で刺して、殺したら良かったわ!!!」
義父が、最近お馴染みの賞状を振り回している。
ついでに、よろよろしながら義母の買った健康食品
(一箱5万円)を4個くらいを持って来て、
「こんな、しょーもないもんに、アイツは
大金使う奴なんや!!
あれもこれも、欲しい欲しいって!!」
見境つかなくなった。
何とかしてあげたいが、どうしようもない。
そろそろ青猫が収集つけないといけません。
「お義父さん、
お義父さんの言いたいことは、
銀行の方も、ちゃんとわかってくれましたよ。
でも、お義母さんも今は施設なので、
すぐにお金を使ったり、定期預金を下したりはできません。
私達も見張るようにしますから。
入院代も施設代もお義母さんのところから
払うようにしましょうね」
なだめたら、納得した義父。
本当言うと、義母の通帳を預かっている義妹次第なんだけどね・・。
義父の通帳を1日預かり、記帳してから
「明日に届けます。」
と言って爽やかな銀行員は帰って行きました。
しかし、やれやれである。
でも、こんなやりとりを
家の中だけで済ますことができて助かったな・・・!!
JAバンクさん、この度はお世話になりました。
今はネット銀行も流行っているけど、こんな時は、地方銀行もいいね。
しかし、家庭内の問題の露呈もよいところである。
(ほぼ)泥棒確定の義母と殺人脅迫の義父
義兄は病人で、義妹は裏切り者。
何かとオンパレード・・・。
何かのお芝居なら良かったんだけど
これが現実なんだから、やりきれない。
はあ~~~
みんな梅干し食べて、目を覚ませ!
すごく酸っぱいやつで!!
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できれば、モラルの方も目覚めてもらいたい。
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