贈り物の意義  mountain of gifts

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ここに、一枚のリストがある。

 

そう、義母の特養の入所準備品のリストである。

 

 

生活する上で用意するモノなんていうのは、

大体決まっているのだけど、

施設によって若干違うのです。

 

 

義母は老健から特養に移動するので

そのまま荷物を持って行けば、何とかなる。

 

しかし、

やっぱり、新たに必要なものが出てきます。

 

 

義母の入る特養には、個室があるので

洋服等を入れる収納家具

が必要とのこと。

あと、食器類や、寝具の一部、タオル一式 等も

 

結構あるなあ。

 

 

一番の問題は、家具

 

夫は、

 

「適当に買えばいい。」

 

と言う。

 

でも、

 

ワタシは正直、あまり買いたくない。

 

 

だって義実家はゴミ屋敷。

 

ただでさえ、モノだらけなんだから

お金使って、更にモノを増やしたくない。

(そのお金だって、青猫家からの負担だし。)

 

 

使えるものがあるのなら、

できるだけ有効活用したいところ。

 

 

これは、ワタシがケチなせいもあるけど、

すぐに買うのは、負け

な気がする。

 

 

 

ゴミ屋敷の有効利用方法なんて、

こんなことしか、ないような気もするし。

 

 

施設の収納家具・・・

 

有料老人ホームに住んでいる義父の部屋には

もともと、大きなクローゼットが備え付けられていました。

とても便利。

 

しかし、

 

大型のタンスとかを私達で運ぶのは

ちょっと無理。

 

 

とりあえず住む当人の意見も大事なので

義母に聞くと、

 

「家にある小さなタンスやプラスチックケースとか、どうやろ?」

 

というので、探しに行くことにする。

 

小型のタイプならタクシーに乗るかも。

 

 

ついでに、他の用意するモノも一緒に

義実家から直接、タクシーで特養に運び込んだら、

一気に準備ができる!!

これはラクだ!!

 

 

 

非常にスバラシイ段取りなので

夫に話す。

 

「青ちゃんが、してくれるんなら助かるけど、

でも、あの実家だからなあ・・・。

大変なんじゃないかな?」

 

 

夫は危惧してくれたが、

そう言われると

ワタシは頑張っちゃうよ!!

 

 

青猫、結構、単純です。

 

心配されると、余計に手伝いたくなるものだね!

 

 

義実家に探しに行きました。

 

実は青猫、

何度も行っているのに、この義実家の隅々については

よくわかっていなかったりする。

 

結局モノが多すぎて、奥まで到達できていない。

なんて奥深さだ。

 

 

義母の言う小さなタンスは

居間にある。

 

引き出しを開けると

意外に奥行きがなく、あまりモノが入らなさそうなので却下。

 

プラスチックのケースや、布製の収納グッズはいくつかあったけど

大きさが微妙で使いづらそうなのが多く、却下。

 

部屋の隅にあったプラ収納ボックスは、タオルとかいれるのに良さそうだから

持って行くことに決定。

(細い縦型で、引出が5個くらいついている。)

 

 

あとは2階を探すことにする。

 

2階の洋服山は随分小さくなったけど、まだモリモリある。

 

収納で、つづら型のケースがあるけども

大きすぎるし、使いづらいので却下。

 

引出型のプラケースもあったけど、

あまり見た目が良くないので、これも却下。

 

う~ん、他に何かないかな・・・。

 

まるで、発掘です・・・。

 

 

ワタシは探検家

 

義実家の2階には、

実はこれまで開けたことがなかった

引き戸が、ある。

 

 

なんでこれまで放置してたかというと、

戸の前に箱やら洋服山があって

近づけなかったのである・・・・。

 

 

今回、床から色んな物を移動して

初めて引き戸を開けることができました。

 

 

ガラリ

 

と開けたら

 

 

て、天井までモノが積み上がっている!!

 

正直、かなりびっくりした。

 

押入れみたいなものがあると、思っていたけれど

 

部屋が、もうひとつ出現した。

(5畳位。納戸というものらしい。)

 

 

壁に、天井までの収納棚があるが、

そこはモノが一杯で

さらに部屋全体が、床から天井まで

びっしりと箱だらけである。

 

 

くどいようだが、ワタシはこれまで

義実家のモノを捨てまくってきた。

 

いまだに、モノが沢山ある。

 

それに加えて、まだこんなにあるとは・・・・・!!!

 

眩暈がする。

 

部屋が、箱の山だよ・・・・。

 

 

 

 

もう、逃げ出したい!!

 

今日は、必要なものをピックアップして

施設に、さくっと届けるつもりなのである。

 

 

こんな大がかりなものに、

付き合う予定はなかったよ!!

 

 

 

ウンザリしている青猫であるが、準備品にタオルが必要だったことを思い出す。

 

贈答用の箱が沢山あるので

タオルを探そう。

 

と、思った。

 

義実家のタオルは汚れているものが多い。

 

やっぱり、新しい施設にお世話になるのに、

新しいタオルを用意したほうが良い。

使える何かがあるかもしれないし・・・・。

 

 

 

うーん・・・・

 

 

とりあえず、登ってみる。

 

 

下にあるのはダンボールなので、それを踏み台にして

上る。箱が傷むだろうけど、気にしない。

 

 

アタマが天井につく。

 

世の中の猫っていうのは、いつも大体高い所にいて

思案しているもんである。

 

 

野生が呼び覚まされる。

 

箱部屋の中心で、野生を叫ぶ。

なんのこっちゃ。

 

箱山に上ると、色んなものが見える

 

義実家定番のお醤油の瓶が床に置いてあるのが見える。

義実家には夫の祖母がつけたという梅干しの壺が

沢山あるのだが、ここにもあった。

 

印字されている箱たちを見ると、それぞれに何が入っているのか

予想がつく。

箱の具合から見ると、たぶん受け取った時にしか

開けられていないようなものばかり。

 

 

ワタシが思うこと。

 

世の中のノンフィクション系の本やブログを

読むと、奇異な体験(ドラマチックとも言う)

をされている方が結構多く、感心してしまう。

 

 

比較すると、ワタシは平凡だと思う。

運が良かったのか悪かったのか、

これまで、あまりドラマチックには生きてこなかった。

 

きっとワタシは、皆様に語るべき体験は

それほどしていないとは、思う。

 

 

しかし

 

夫のゴミ屋敷実家で、箱の山のてっぺんに

登った日には、

 

 

「こんなことは、あまり普通に

しない経験だろうな・・・・。」

 

と素直に思う。

 

 

ギフトギフトトギボノコト

 

この部屋は、主にもらい物が中心に置かれているらしい。

 

ギフト用の箱ばかりだったからである。

 

私の選んだ出産内祝いや青猫実家からのお歳暮の

箱も複数見えた。

(箱が青猫実家の地元のデパートのものだった。)

 

 

と、なると10年以上経過しているのか・・・・。

 

箱の上を移動して、手を伸ばし、

フタを開けると

新品のまま入っている。

 

もちろん、その他から頂いた物も沢山ある。

おもにタオル、寝具、乾物・・・。

 

 

義父母は、とりあえず使用しないギフトを

ここの部屋にひたすら置いたらしい。

 

 

特養では、新たに大小含めて20枚以上の

タオルが必要なので、ワタシはタオルを

色んな箱から抜く

 

 

全部新品なのに、

綺麗なままのものもあれば

変色して、劣化しているものもある。

 

・・・・しかし

こんなに新しいタオルや寝具があるなら

入院や施設の準備には、ここのを使えばよかったな・・・。

 

 

ゴミ屋敷の始まり

ここは家の一番奥。

 

最初は、ここの収納から始まったのか。

 

ある意味、感慨深い。

ゴミ屋敷発生の故郷だね。

 

 

しかし、こんなものを目の当たりにすると

 

贈り物文化

事体が疑問に思える。

 

 

義母はプレゼントをもらうのが好きである。

ワタシも好きだよ。プレゼントするのもされるのも。

だから、何かの折に差し上げる風習は守る。

 

 

しかし、部屋中がすぐには使わないモノだらけに

なるのは どうなんだろうか?

 

 

善意も貯まれば、邪魔になる。

 

 

ああ、もう何が正しいか

よくわからなくなる・・・。

 

 

冷静に考えると、

ギフトの場合は、かさばるのは箱。

中身を整理しておけば

随分すっきりする。

 

色んな箱を踏みつぶし、

とりあえず、手の届く箱の中身を確認する。

 

変色したタオルは、掃除用に使おう。

 

女性らしいデザインのは義母に。

 

男性らしいデザインのタオルは義父に。

いずれ、義父も特養に入所するかもしれないから

その時に使おう。

(願いを込めて!)

 

 

 

そんなことをしていたら、

今度は、

別の部屋も、空き箱だらけの山になる。

 

 

 

かえって、

散らかってしまったよ・・・!!(泣)

 

 

このブログ、義母の特養の準備について

まとめたかったのですが、

思わぬ隠し部屋の出現で長くなり過ぎたので

ここで、一旦終わります。

 

この続きは次回に。

 

 

ここで一句、

 

ゴミ屋敷 予定外の ことばかり

 

そんなことで、いつも時間もつぶれるんだ。

 

 

ゴミ屋敷
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義実家の介護とゴミ屋敷と葛藤と

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