瓶長の出現 

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以前にも書いておりましたが

義実家、やたらに調味料の多いお家です。

 

義父母は、150才位まで、

醤油を買わずに

生きる気だったとしか思えません。

 

あるいはうどん屋でも経営する気だったか。

 

うどん手帖 (死ぬまでに一度は食べたい!!全国の名店50 α)

関西人はうどんが大好きですね。

 

 

夫が、施設にいる義母に聞いたそうです。

「なんで、あんなに醤油があるん?」

と。

 

義母・・・・その質問には、黙り込んで、

口を割らないらしい。

 

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)

まあ、スーパーの特売で買っちゃったとか、

健康食品のネズミ講でもらった景品に

醤油が多かったとかのしどけない理由だと思いますが、、、

 

 

未だに答えてもらっていません。

 

 

 

ちなみにアメリカで物を貯め込む人のことを「hoarder」ホ―ダ―と呼ぶらしい。

 

Meditations of a Hoarder

義母もホーダーなんだと思う。

「いつか使うから」

が、思考の癖になっているんでしょうね。

 

 

 

しかし、そんな毎日使用するお醤油でも、

生活を阻むほどの量です。

 

私は、通うたびに目についた、

賞味期限の切れた醤油、調味料共を処分しています。

 

 

 

一気に分別して処分すれば、爽快かと思います。

 

 

しかし、どうもそれは不可能らしい。

 

 

だって、あらゆる所から

瓶やペットボトルが、どんどん出てくるのです。

 

たとえば、畳んだ洋服の間からとか、

贈答で頂くような高級な箱入りのものも

積み上がったダンボールの間からゴロゴロ出てきます。

 

だから、見つけるたびにこっそり処分です。

 

 

こっそりするのには、理由があるのでした。

 

 

それは、ある日、

 

青猫は相変わらず、義実家の掃除をしていました。

 

この日、来たのは「眼鏡のヘルパーさん」です。

 

大体、義実家に来られるヘルパーさんは

4、5人の方がかわるがわる来て下さいます。

素敵な方ばかりで、私は皆さん全員、大好きです^-^

 

 

その日来た眼鏡が特徴のヘルパーさんは

「お掃除を手伝ってくれるヘルパーさん」

です。

 

 

どうもヘルパーさんでも

人によって得意分野があるらしい。

 

義父も最近はわかってきて、人によってそれぞれ

お願いすることが違ったりします。

 

なぜか、義父のお気に入りのヘルパーさん(華のあるてきぱきした女性50代くらい)

だと足浴や入浴になっていますが・・・。

 

 

どうも、義父は「眼鏡のヘルパーさん」に触られるのは

抵抗があるらしい。

ちょっと若いからかな。(20代位)

 

 

そんな彼女はとてもスピード感のある掃除をしてくれて

私は助かっています^-^

 

ちなみにヘルパーさんは、契約者本人の生活する所のみ、お掃除できることになっています。

 

 

 

その日も私と彼女は一緒に掃除をしていました。

掃除はいつも一人なので誰かいると、とても嬉しいです。

 

 

で、その日の青猫は、台所で調味料や飲み物の処理をしてた訳です。

 

 

まあ、そうゆうのは瓶かペットボトルの2種類が多く、

油以外はシンクに流すという作業になります。

 

(本当は流さない方が良いというご意見もあるかと思いますが、

量が量なので流しています。)

 

 

有名な句に似すぎましたかね・・・・

 

時間短縮の為、排水溝に瓶を沢山突っ込みます。

大量の醤油を流すと水道管が錆びるので

水も一緒に流しています。

 

それから、私の捨て方になりますが

・ペットボトル・・・流して、軽くすすいで、ラベル部分をはがして捨てる

・ビン・・・流して軽くすすいでから捨てる

 

これらを分別して、半透明のビニール袋に突っ込んで行く方法をとっています。

 

あ、例外もあります。

10年以上の年代物醤油のプラスチックボトルは、

洗っても汚いので可燃ごみです。

 

 

ヘルパーさんは、私の洗ったペットボトルや瓶を

ゴミ袋にどんどん入れてくれました。

 

 

 

そこに、義父が登場しました・・。

ここの家の家長です。

 

なぜか、周りが掃除している時だけ、

スイッチが入る義父。

 

 

「あかんやんか~!こんなのは」

 

 

ヘルパーさんの捨てたペットボトルを見て口を出してきました。

 

 

 

「ジュースのラベルは剥がさないと!!」

 

 

 

これは・・ちょっとわかる。

(ウチの自治体のペットボトルはそうゆうふうに捨てる決まりです)

 

 

 

ヘルパーさんはラベルを付けたまま捨てる族

だった模様。

 

しかし、義実家の地区のゴミ分別は

ペットボトルとプラスチックの処分日が一緒の自治体なので

こうゆう捨て方をする方は結構いるみたいです。

 

 

空気が悪くなりそうだったのと、

時間が来たのでヘルパーさんには、さりげなく

帰ってもらいました。

 

 

 

義父と一緒にペットボトルのラベルを取ります。

 

 

義父は、瓶のゴミ袋の中身を見て、

続けて言います。

 

 

「このビン!

この中ブタ部分を外さないと!!」

 

 

ええ!?そこまでやる?

 

 

義父、ペンチで沢山の瓶の中ブタを一生懸命取っています・・・。

 

 

 

そこまで厳しい自治体じゃないはずなのですが・・・。

そもそも、震える手の老人に

そんなことを強要する自治体があったら

文句言いたい。

 

 

義父、さらにヒートアップ!!

 

「ビンのラベルもとらないと!!」

 

ええ!?そんなことするの!?

瓶のラベルなんて、紙だし

がっちりついているんですけど・・・・

 

 

 

 

 

お湯で瓶を煮込んでいる・・・。

(ここまでやって紙ラベルを取ってる人、初めて見たよ!)

 

しかし、瓶、熱くなって爆発しないのかな?心配だわ。

 

 

青猫が、中ブタもラベルも全部とれたビンをゴミ袋に

放り込んだら

 

 

 

 

「ちゃんと乾かしてからゴミ袋に入れないと!」

 

 

 

 

どんだけ!?

アナタ、瓶の長ですか!?

 

 

 

 

ってか、そんなことやってる時間ないし!!

(乾く時間までいられないよ!)

 

 

 

 

それ以来、私はこそこそと、

義父に見られないように

調味料を処分しているわけです・・・。

 

 

ああ、面倒くさい。

もう!最初から、納得いくまで全部自分でやってくださいよ!!

 

 

っていうか、

こんな悠長なごみ処分をしていたら

いつまでたっても

片付かないよ!

 

 

ホ―ダ―の義母に、

細かな所で超神経質な義父・・・・!!

 

 

ゴミ屋敷になった原因が、ちょっとわかりました・・・。

 

 

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ちなみに「瓶長」っていう妖怪がいるらしいです。

京極夏彦さんの小説が大好きな青猫です。

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