春です。
春っていいですよね・・・！
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花がきれいな季節だし、
寒い冬が終わったことに安心しますね。
暖かくなるのは気持ちが良いです。
皆さんも嬉しいですよね？
どこかに行きたくなりますよね？
私は花の綺麗な所にある素敵なペンションとかに行きたいですね。
で、そこでのんびりする。
しばらく滞在して、ひたすら空を見て、本を読む。散歩する。昼寝する。
ああ、うっとり。
(良く考えると、これは家でもやれるだろうって思うんですけどね。）
イメージは大事です。
自分の目的がはっきりします。
しかし、出不精の青猫では、
「行きたいですね」
では、弱すぎる。
結局行かないで終わる。
「行ってやる！」
もっと上品に気合いを。
「行くぞなもし！」
わかるようなわからないような。四国の方言らしい。
「行った！」
いや、行ってないし。
一体、なぜ自分自身にツッコんでいるのか、
自分でもさっぱりわかりません。
春の気持ちの良い、眠たげな頭では
こんなことを考えてるのがひたすら楽しい。
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頭の中はお花畑です。
（一種の現実逃避に近い）
とにかく、春になり、お出かけをしたいのは
義父も同じだった様子です。
暖かくなるにつれて、あれだけ冬は
元気のなかった義父は
「バイクの代わりの足が欲しい」
と言い出しました。
「この足ではどこにも行けへんもん！」
数か月前までバイク（スクーター）を乗り回していた義父。
しかし、何度かの転倒、違反をおこし、
それに懲りて免許を返上してしまいました。
ちなみに、乗らなくなったバイクは近所の方に引き取られて行きました。
どこかに行きたいんだろう。
私が
「行きたいところがあったら連れて行きますよ。」
と、言ってみましたが、
そうゆうことでもないらしい。
ただ、好きに自分一人だけで
どこかに出かけたいのだそうです・・・。
とりあえず、義父の話を聞くと、
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シニアカーに乗ろうか、考えている
らしい。
たまに歩道でおじいちゃんおばあちゃんが、乗っている
あの乗り物です。
しかし、義父にとってはスピードも大事らしく、
これは、その点では意欲はいまいちなんだそうです。
そして、
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自転車が欲しい・・・！
とも言う。
・・・・
いや、無理だ。お義父さん
（気の毒なので言葉を飲み込みましたが・・・・。）
可能ならば叶えてあげたいところです。
しかし、
ハードル高すぎです・・・・。
だって、義父の足はもうよろよろです。
杖の数は２本に増えました。
それで一生懸命支えながら歩いている。
シニアカーなら乗れそうな気はするけど、
乗り込むのに介助がいるよ。一人じゃだめだ。
自転車なんて、ありえない。
転倒するよ。
足がむくんでいて、膝の下の動きも悪いから
タクシーに乗るのだって
ひと苦労な状態です・・・。
病院に行くのだって、
そろそろ介護タクシーかな・・・。
と思う状況なのに。
でも、バイクを物凄いスピードで乗っていたもんな。
杖をかついでたけど。
風を感じたいんだろうな。
夫やケアマネDさんに、そのことを一応伝えましたが
「いや・・・ちょっと難しいかな・・・」
それきりそのことに触れません。
やっぱり誰からみても無謀らしい・・・。
そんなとても暖かく気持ちの良い春のある日、
義父は、朝、自分が調子の良いことに気付きました。
久しぶりにお風呂に入浴剤を放り込み、
朝風呂に一人で入ったそうです。
冬の間、あれだけ億劫だったお風呂をなんなくこなし、
気持ちよくなった義父は
最近、理容院に行ってなかったことを思い立ちます。
駅前の理容院に久しぶりにいこう
駅前までは徒歩１０分位。特に坂道もなく、田舎ののどかな平坦な道です。
いつもはバイクで行ってましたが、もうないので
２本の杖を突き、歩いて行きました。
時間はかかりましたが、無事に到着し、
久しぶりの理容院にサッパリしました。
しかし、その帰宅途中に
遭難
道端で転んだ義父。
杖が転がり、手が届かない。
しかも、起き上がれず。
もがいていてもやはり無理で。
そのまま一時間・・・・。
店の外に出た理容院の店主が
それを発見。
店主の車で、家まで送ってもらったそうです。
私は義実家に行ったときに、その武勇伝を聞ききました。
義父は照れ笑いで
「いや、バイクでは近いと思っていたんやけどな。
歩いたらいつまでたってもつかないんや。遠かったんやな」
私の足で義実家と最寄駅まで１０分ちょっと位。
お義父さんなら、、、、、、
２時間以上、かかったかもしれない・・・。
おとうさん・・・・
理容院行きたかったのか、
言えばいいのに。
いや、説得力はないか・・・。
衝動的に行きたくなったんだろうな。
あまり変化はない。
そういや、上のふわふわした毛がなくなってるね。
っていうか、剃るだけなら私にもできそうなんだけどな。
（理容師じゃないけど）
夫にこの遭難の事を話したら
「おやじが理容院行く意味ないだろう。毛がないのに！」
とはっきりしたコメントでした。
ちなみに義父の行った理容院は
「パンチパーマ専門店」
でした。
お世話になりました。
意外にも、この遭難は義父にとって結構楽しかったらしく、
終始、笑顔で話していました。
それ見て思いましたよ。
気ままに出かけれるって、すごくありがたいことだって。
義父のバイクの乗っていた期間は随分長かったのです。
車をいつも追い抜いて、すごい勢いで
バイクで走っていたお義父さんは、十分楽しんだと思うよ。
乗れなくなった今は、慰めでしかないけど。
とにかく皆さんに言えることは
いつか急に、どこにも自力で行けなくなる日がやってくるから。
いくぞなもし！
（ちなみに義両親は四国出身なのです）詳細→旅行（１）
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