義父の王国  気持ち貯金の枯渇

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前回、義父がやや傲慢になってきたことを書きました。

 

こういったことは、

 

年寄りには、ありがち

 

な事らしい。

 

 

オレ様化する人たち あなたの隣の傲慢症候群

 

最近では、こんな状態を

 

老害

 

とも、言いますね。

 

老害: 子ども世代は逃れられない

老害とは・・・高齢者、年長者であることを理由に、若者に理不尽な要求などを行う人のこと。自分が絶対だと思い込むのが特徴

 

 

「老害」は今は国語辞典に載っていない言葉だけど

そのうち載るようになるんだろう。

最近、普通に耳にするし、パッと聞いて理解できる。

 

 

 

それぐらい蔓延っているらしい。

傲慢老人が。

 

 

しかし、昔から老害と呼べる老人は存在したのだろうけど

現在ほどは、いなかったようにも思える。

きっと「老害」を迎える前に亡くなる方が多かった。

 

 

ワタシが強調したいのは

 

ここ最近まで、

 

義父は、こんな人じゃなかった

 

ということです。

 

 

少なくとも、私の前では。

 

 

しかし、心の中のことは知らない。

家庭内のことも。

 

 

義父は会った当初から耳が遠く、

話があまり通じないような所は、ありました。

 

そんな義父に、義母とその子供達は

ツッコミを入れていることが多かった。

 

ワタシも話し上手な方ではないから、

そこでいじられる義父には同情していました。

 

義父は大人しく、子供達にお菓子をくれる良いおじいちゃんでした。

決して亭主関白 といったタイプではなかったのです。

 

 

 

しかし、義実家を制する義母はいなくなった(施設に入所中)

 

子供達もほとんど来なくなった

 

来るのは、やさしい介護関係の人達。

良心的な近所の人達

息子の妻(青猫)

業者さん達

 

 

義実家において、

 

義父の天下がやってきたわけです。

 

 

「KINGDUM」か。

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

このマンガの映画を見たけど面白かった。

 

 

義父の場合、まるで金メッキのような王国だけど。

 

癇癪を起しても、ちゃんと聞いてもらえる。

賞状を見せたら、みんな感心してくれる。

義母の悪口を言ったら皆同情してくれる。

 

 

義父は気付いたんだろう。

 

自分は威張れる人であったことに!

 

同時に、これまでずっと我慢してきた

鬱屈が溢れ出てきたのだろう。

 

 

傲慢デビューだ。

 

 

そうなると

 

最初はワタシに優しかった義父も様子が変わってくる。

 

 

とうとう、

 

義実家のゴミ屋敷の掃除しているワタシに

命令してくる始末。

 

 

 

「青ちゃん、そこちょっとまだ黒いで!!

もっとしっかり拭いて!」

 

青猫が、めちゃめちゃ汚れた義実家の台所の油汚れを、

洗剤つけてこすっていると口を出してくる。

 

 

 

ちょっとイラッときます♥

 

いや、嘘です。

 

 

 

かなり苛つきます☈

 

 

 

「うっさいわ!!こんな小さいシミより

このゴミ屋敷の、床にゴロゴロ置いた

いらんモノ達をブチ捨てて、

見るからにベタベタしてる所をざざっと拭く

のが先だろうが!!!」

 

 

と、怒鳴りたくなる。

 

 

しなかったけど。

 

 

 

ヘルパーさんは、義父の頼みを受けて

腕時計の電池を替えにお使いに行ってくれました。

 

 

動くようになった愛用の腕時計を見て

義父は、最初は喜んでいたのに

 

そのうち、

 

 

「まったく、人に用事頼むにも、

こんな時計に電池を入れるにも

金がかかるんやな!!

世の中カネカネばっかりや!!」

 

 

 

急に悪態をつく義父。

 

 

 

ぎょっとする。

何言ってるんだ?このヒトは!?

 

 

一応、ワタシは笑顔で相槌をうちます。

 

「ヘルパーさんも、

時計屋さんにも生活はありますしね。

電池が入って良かったですね。」

 

 

 

義父が、続けてまたごちゃごちゃ言う

 

 

「全く今の世の中、テレビとか見ても

カネカネの人間ばっかりや!!

俺が会社に居た頃は、地方に出張しても

全部、食事等も地元の人が奢ってくれたもんや!!」

 

 

 

お義父さん・・

アナタ、世間が全部、無償に貴方に尽くすのが当然と思っているの?

 

 

 

言いたい。

 

 

「カネカネいってるのはお前だろうが!

昔からヒトがお金のために働くのは当然の

事だろうが!!」

 

 

言いたい。

 

 

「アンタ無償で掃除しているワタシに

感謝の言葉す皆無な癖に、

プロの仕事人に何エラソーなこと

ふいとんのじゃ!」

 

 

 

周りに対する感謝の気持ちがない。

 

 

最初はあったかもしれない。

 

でも、それが当然になった。

 

心の底はそんなものか。

 

 

そして、考えもしないのだな。

 

 

ジブンのすぐ側で、無償で働いている者が、

いちばん金の事ばかり考えてることを!

 

 

 

何を隠そう。

それは青猫のことである。

 

正直に言う。

ワタシにボランティア精神なんて、本来ほとんどない。

私はお金が好き。

時間も大事。

自分も大事。

仕事も個人事業者だから、時間=お金なんです。

介護している分の日給が欲しいくらい。ゴミ屋敷掃除の相場の。

ただ、言うとみっともないから表に出さないだけ。

 

 

そんなワタシですが、義理ぐらいはある。

 

 

大して恩義も感じていない義実家の

介護(大体掃除)に無償で貢献しています。

 

 

青猫の介護で負担しているお金と時間と労働は、

これまで無視されっぱなしです。

 

 

この義父の発言は何なのか?

ワタシが無償でしていることは、

当たり前というアピールなのか!?

 

嫁だから?女中扱い?

しかし、私は「結納金」も「お給金」も

貰っていませんが。

 

 

ムカつく。

なんで、ここまで義父はエラそうになったんだ?

ヤバイだろ!?

 

 

おかまいなしに

義父は褒められたいアピールもしてくる。

 

自分は昔から苦労してきた。

他人にやさしかった。

他人に迷惑かけなかった。

仕事もずっと頑張ってきた。

自分はきちんとしている人間だ。

 

 

・・・

いや、少なくとも、青猫に迷惑はかかっているよ。

 

 

 

それにだ!!

 

 

 

「褒められる」には

「褒める人間」が必要なんだぞ!?

 

 

アンタは「褒める立場」になったことは

あるのかい?

 

 

たぶん、ない。

夫がそんなことを言っていた。

 

 

義母に抑圧されていた義父のゴーマン道、花盛り!!

 

ゴーマニズム宣言外伝 女について (幻冬舎plus+)


ついでに、ワタシも心の中でゴーマン爆弾炸裂中。

 

 

 

最後に、また義父にゴーマンかましてよかですか?

 

 

 

 

「アンタ、ゴーマンデビューが遅すぎ!!」

 

 

 

まあ、この場合、悪いゴーマンだから

遅すぎもクソもないか。

 

これまで義父の我慢していた思いが

「青猫の手伝い」という形に結び付いたのは

ある意味、成功なのだろうな。

 

 

しかしだ、あえて言わせてもらう。

 

 

前から、こうゆうヒトだとわかっていたら

ここまで手伝わなかった。

 

 

ワタシは義父に特に何かしてもらった記憶はない。

しかし、夫の父であるし、以前子供達にお菓子は沢山いただいた。

会った時は、ニコニコしてもらえた。

お手伝いしようと思えたのは、それがあったからだ。

 

 

 

 

でもその「気持ちの蓄積(貯金)」が

このところ、ワタシの中で枯渇してきたみたいだ。

 

 

 

青猫もわかっているのです。

 

 

それが認知症の所為だと。

 

 

人間なんて、みんなずるいところがある。

 

でも、それを隠して生きると恰好良い。

 

それを死ぬまで

突き通したら立派な人になれる。

 

 

 

認知症は人生終盤の、本性の体現だ。

 

 

月満つれば則ち虧く

 

そして、全て衰えていく。

どこまで変わるのだろう。

それが世の常らしいけど。

 

介護に付きまとう恐ろしさは、

結局これに尽きる様に感じます。

 

 

理由のわからない変化。

変わる人格。

 

 

 

義実家に行くのがもっと憂鬱になってきた。そんなこの頃。

 

 

図解 老人の取扱説明書

ワタシが長生きしたら、

「お金にうるさい老人」になりそうです・・。

いまから、子供に謝っておこうかな。

義父
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義実家の介護とゴミ屋敷と葛藤と

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