義父という人 放水の陣

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ここ数か月、

 

特に前回の

記事を

読んだ方には、

 

義父のイメージが

下がってしまっただろうな

 

と思う。

 

 

 

ぶっちゃけ

 

事実ではあるし、

色々起きると

当事者としては、やはり困る。

ストレスも感じる。

 

 

そして、また問題が起きたりする。

 

 

 

それでも!!

 

 

大変になってしまった義父だけど、

 

 

ワタシは、やはり

 

義母よりも

義父の方が好きだったりする。

 

過去を知っているから。

 

 

ワタシが伝えたいのは

 

「現実」

 

 

 

義父の事は、

 

「ワタシが

見守るしかない。」

 

と思っていました。

 

 

蛇足かもしれないけど

 

義父がどんな人だったのかを

少し書きます。

他人の義父のことなんて、

どなたも興味ないのは、了解した上で。

 

 

老後に起きた

マイナスな出来事の

羅列ばかりでは、あんまりだから。

 

 

昔の義父

 

とは、いっても、

 

義父はワタシが結婚した時には、

既に、

「お爺さん」

だった。

 

頭頂部は既にツルツルだった。

耳も遠かった。

 

 

特に青猫の声は

義父には、聞き取りづらそうだった。

 

 

その結果、

 

会ったときは

 

義父が一方的に話をして、

青猫がひたすら聞く というスタイルが定着した

 

 

義父は、話す事が好きだった と思う。

ワタシは相槌をうつだけ。

 

 

それでも、義母が苦手なワタシには、

義父が相手してくれる方がありがたかった。

 

 

それに、

 

 

そんな時の義父の話は

オチもついた面白いものも、あった。

 

 

 

義父は、若い頃、

 

密かにお笑い芸人

になりたかった

 

らしい。

 

 

お笑いの才能があるかどうかは、

ちょっと青猫にはわからなかったけど(笑)

 

もちろん夢は夢。

 

早くに、実の父親を亡くした義父は

中卒で働き出し、そのまま

工業系の技術者として

定年まで勤め上げる。

 

 

特に羽目を外すこともなく、

働き続けて、家族を養った。

 

 

立派な大黒柱である。

 

 

 

義父の笑顔は優しく、穏やか。

印象が良い

 

 

足が長い。

体臭がない。

 

のが特徴。

 

 

ゴミ屋敷に住んでいたのに、

体臭がないのは、

稀有だと思う。

 

 

 

孫に会ったときは、

義父は、満面の笑顔で

500円玉を渡していた。

 

 

お菓子の沢山入った紙袋も

用意して渡してくれた。

 

 

 

優しいお爺ちゃん。

 

 

 

しかし、そんな義父でも

 

要介護状態が進むと

 

ニコニコしてばかりでは、いられなくなったのか。

 

 

だんだんと、愚痴が増えてくる。

 

 

「今まで頑張って生きてきたのに

むくわれなかった・・。」

 

と嘆くようになった。

 

 

 

・義母との結婚は、失敗だったこと。

 

・娘である義妹は昔から、どうしようもないこと。

(義妹が、介護にかかわってこない冷たさを解っていたんだと思う。)

 

 

・介護をすると言っていた長男(義兄)が

自分よりも先に、要介護になったこと。

 

 

・次男(夫)が、あまり話を聞いてくれず、

して欲しいことを、すぐしないのが困る。 等・・・・

ただこれに関しては、自分から息子に会ったときに直接

きちんと言わない義父も良くなかったと思う。

要は青猫よりも、息子にお願いしたいんやね。

 

 

 

家族に言えないことは青猫へ。

 

全部、本音のツイートだったと思う。

たまにbot化してたけど。

 

 

付け加えると、

 

義父は、ある宗教を

ずっと信仰していました。

結構熱心に活動していた。

 

 

義母との結婚は、

信仰者同士の縁で、決まったらしい。

(ワタシの夫は親の宗教を断り、信者ではない。)

 

 

でも、その宗教も

 

要介護になり、施設にお世話になるあたりから

 

「もう、どうでもいいんやけどな・・・。」

 

と、漏らしていた。

 

 

結局、

義父は

人生の終盤で、

 

真面目に、

60年以上信仰していたにもかかわらず、

 

その宗教は、最後の助けにならない

 

事を、悟ったらしい。

 

 

 

切ない話だと、思う。

 

 

 

義父の兄弟は10人

 

義父の母は再婚をしているので、そんな人数になった。

 

しかし、沢山いたら、

逆に親戚関係は希薄になるらしく

親しかったのは

かなり年下の妹1人のみ。(夫の叔母さん)

 

この方は、比較的近くで、

「義父の母親」を介護していたので、

義父は生前の実母の様子を見に通っていた。

 

 

この叔母さんはとても優しい方で、

青猫にも親切にしてくれたのです。

 

 

その叔母さんが青猫に言っていたことには・・・

 

 

「あのお兄ちゃんは(義父)は兄弟の中で

一番、優しいんよ。

介護も心配してくれて、でも、口は出さないでいてくれるし。

 

兄弟の中で一番しっかりしてて、

おむつとれたのも一番早くて、

本当に手のかからない子だったって

お母ちゃんが言ってた位や。」

 

 

実の妹が

そこまで言うなら

 

 

義父は、しっかりした善人

 

と断定できる。

 

 

 

「義母の母」の介護も、義父がしていた。

(施設や病院に義父が通っていた。)

 

 

妻(義母)が弱ると、

毎度、妻の食事の支度をしていた。

(義母は文句ばかり言っていたが)

 

他の面倒なことも、していた。

(ゴミ屋敷の掃除は、重労働すぎて無理だったらしいが。)

 

 

 

義実家で、義父を訪ねた時は、

 

 

 

義母のことを、

「いつも漏らして、汚すようになったのに

アイツはオムツを履くのを嫌がるんや・・・。

後の始末が大変なのに!!

オレだって粗相しそうな時は、オムツはいて寝るのに。

もう信じられなかったわ・・・。」

 

嘆いていた。

 

 

義母が、

 

住む家を全部ゴミ屋敷にしてしまったこと

そのせいで何度か引っ越したこと

義母のがめつさ、

性格の悪さ、

 

全部、嫌がってはいたけれど

義父は、すべきことは、していた。

 

親の介護も、してきた。

立派だよ!!

 

それなのに、

 

 

 

義父が、妻や子供から

あまり大事にされていないのは、

 

 

 

気の毒であったりする。

(ワタシの知らない事情があるのかな?)

 

 

それに、この義父母の介護は

 

 

最初に義母がおかしくなり、

その次に義父が・・

 

と始まったのに

 

 

今では、

 

形勢が大逆転

 

 

急速に衰えて、色々問題を起こし続ける義父

特養に入り、元気を取り戻した義母

 

 

やっぱり、義父の方が気の毒なんだよね・・・。

 

 

そして、問題がまた起きる

 

 

毎度お馴染みの

特養からのお電話である。

 

 

ちなみに、

この電話は

前回のセクハラ騒動の、翌日あたりの話です。

(頻発!)

 

 

 

かけてきたのは、特養の看護師さん。

 

 

また、セクハラなのか・・・・・!?

 

 

 

と、思いきや 

 

 

 

 

 

「お義父さんがオムツを外して

ベッドの上で何度も放尿するのを、

止めません。」

 

 

 

 

「ええっ!?」

 

 

待ったなし。

 

 

やっぱり、ショックだよ!!

 

前回の

義父のセクハラは、

薬を投与してからは 落ち着いたのに。

 

 

それでも

 

マシにも、なっていない。

 

 

 

これは改悪・・!?

 

もしワタシが介護士さんで

 

セクハラ VS ベッド上の放尿(複数回)

 

 

どっちか選べと言われたら、悩む!!

 

 

 

セクハラは女性として、とても嫌。

記憶に残りそう。

 

でも、今の義父なら勝てそうな気がする

 

 

 

しかし

 

尿はキツい!!

 

 

お布団に

大人に大量におしっこをされたら

片づけるのは大変!!

 

 

以前の記憶がよみがえる。

 

 

ゴミ屋敷で、

存分に

義母のおしっこをたっぷり含んだ布団を

階段の上に移動させたことを・・・!!

 

めっちゃ吸収されて重かった。

渾身の力で運んだから、腕だけじゃ無理だった。

凄く臭かった。服にも尿の臭いはうつった。

腕がふるえて、マスク越しの顔で布団を支えた。

顔に尿布団が触れた。

もう、本当に泣きそうになった。

 

この時です↓さらっと書いているけど。

ゴミ屋敷のレベル   ナイチンゲールに寄せて

 

 

正直、何度もおしっこされるのなら、尿処理の方が、嫌かもしれない。

 

 

 

いや、

 

 

そこで悩むのではなくて・・・・

 

 

義父が、自分からオムツを取るなんて・・!!

 

 

 

 

 

 

あの義父がそうなるのなら、

 

もう、

 

「本来の義父の部分」は、

かなり消えた。

 

 

 

モラルを失ったら、あとは溜まったものを、放つだけになるんだな。言葉も、感情も、肉体も。

 

 

結局

 

看護師さんには、

また、精神安定剤の投与をお願いした。

 

恐らく、こんな感じで回数や量が増えてゆく。

 

認知症への精神安定剤の投与は、よくされる処方です。
ただ、精神安定剤は老いを加速させるリスクもあるらしい。

 

でも、

 

 

 

ここまで来たら、止むを得ない。

 

 

 

 

 

義父が どんな人間だったかを考えたら

「迷惑をかけ続ける存在」

させちゃいけない。

 

 

たとえ、眠りが多くなっても。

そのうち、寝たきりになってしまっても。

 

 

老いるということは、なんて容赦ないんだろう・・・・
義父
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義実家の介護とゴミ屋敷と葛藤と

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