ティータイム イン ゴミ屋敷  キーパーソン問題

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暑くなってきました。

エアコン嫌いの義父。

義実家はさらに暑いです。

 

 

暑いと色々臭いが出てきます。

ニオイに敏感な私は、ところところで

臭い発生アイテムを発見しては、

捨てたり、掃除したりを繰り返しています。

 

マスクから半分鼻を出して、原因を特定します。

犬になった気分です。

 

 

アルコール除菌スプレーを持ちながら

各所を拭いて回ります。

 

ジェームズマーティン フレッシュサニタイザー 500mlスプレー入り

こんな、お洒落な除菌スプレーが欲しい。

なんというのか、気持ちが上がるような気がする。

 

 

義父は扇風機を出してきました。

やっぱり暑いのだな。

 

義父の部屋のTV前には、500mlのペットボトルの

お茶が6本程、床に置いてあります。

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喉が渇くんだろう。

冷蔵庫まで取りに行くのが面倒なので

常に身の回りに置くことにしたらしい。

 

 

 

そんな義父、トイレに行くのも、面倒になった様子。

 

以前にも書きましたが、

義父の部屋には尿瓶がわりにしているボトルが置かれています。

いわば、尿処理エリアがある。

詳細→ヘルパー契約 in ゴミ屋敷

足が悪いので、間に合わなさそうな時は、そこで用を足すんだって。

 

その横に、新たに液体の入った2ℓのペットボトルが

3本ほど置かれています。

う~ん、これは、一見お茶に見えますが、

中身は尿だな。きっと。

一応、フタをしているから放って置いている。

(義父はそのあたりの干渉を嫌います。)

 

 

 

ある日、

新しいケアマネさんが義実家に話をしに来ることになりました。

 

 

青猫も義実家に行きました。

 

玄関に入った途端、

義父に怒鳴られました。

 

 

 

「どうなっとんのや!?さっきデイサービスの車が

迎えに来たんや!

用事があるからって、帰ってもらったけどな!!」

 

 

それからすぐ来た新ケアマネKさん、

 

いきさつを確認したところ。

ちょっとした行き違いである。

 

・3人(ケアマネさん、義父、ワタシ)で話すと思っていた青猫
・青猫のファックスを見て、デイサービスは、なくなったと思っていた義父。
・雨の日の振り替えで、予定外の曜日に迎えにきたデイサービス。
・ケアマネさんは、義父がデイサービスに行っている間、ワタシと話がしたかったらしい。

 

義父に謝るケアマネKさん。

 

 

「ごめんなさい。僕の説明が足りなかったですね。

 

デイサービスは、また今度行きましょうね。」

 

 

真摯な青年の謝罪に、

コロッと機嫌のよくなる義父。

 

 

やっぱり男性だと、態度が良くなる・・・。

 

 

 

せっかくだから、3人で話しましょとKさんと青猫、義父の3人で居間の食卓に座りました。

食卓に座るなんて、ふつうの表現ですが、

いつも食卓には義父1人で座っています。

 

 

 

ゴミ屋敷の事情で、

この食卓に3人同時に座るなんていうのは

この家にとって、たぶん15年以上ぶりなはず。

 

 

 

ワタシもやっと、拭きに拭いたイスに座る気になれたし・・・。

座るのに躊躇する理由は、これまで沢山ありすぎた。

詳細→Gのお宿 with ラップ

 

 

そんな事情を知らないKさん。

揃って食卓に座っているのが珍しいのか

妙に機嫌の良くなるお義父さん。

 

 

 

話を始める前に

義父

 

「ちょっと青ちゃん!!Kさんにお茶お出しして!!」

 

 

 

え?いままで、そんなの出したことないじゃん・・。

なんかのスイッチ入ったな。お義父さん。

 

 

 

しかし、ここゴミ屋敷だから、お客さんに

何か出すのは、ワタシとしては、かえって

 

「ありがた迷惑」

 

な気がしてならない。

 

 

 

Kさん「いえいえ!お話しに来ただけですから!結構です!」

 

 

義父「いやいや、お茶作っておいたんや!!」

 

 

そんなやりとりを見て、

根負けした青猫は、

玄関にあった封切り前の新しいお茶のペットボトル

(冷やしていない)を手にとる。

 

 

 

「いやいや!作ったのを冷やしといたから!!

これ、お湯から入れて綺麗だから!!

これ、飲んで!!」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・。」

 

 

2Lのペットボトルに入った義父手作りのお茶。

 

 

いや、その

2ℓボトルに入ったそのお茶、

お義父さんのお部屋のペットボトルに非常に似てるよ?

 

 

 

まさか、間違うことはないと思うけど、気持ち的にあんまり・・・・。

 

 

 

義父「飲んで!飲んで!」

「ちゃんと用意しておいたんや!!」

 

 

まるで、

 

 

「俺の酒がのめねえってのか?」

 

みたいな展開に、なってきた・・・。

 

 

青猫は、初めて食器棚を開けて、湯呑を3個出します。

しばらく開けられていない食器棚のそれは、

やっぱり少し汚れてて、

新しいスポンジで洗うことにします。

 

それから、使い捨てのキッチンペーパーで湯呑を拭いて、

食卓に3個並べます。

(行動としては微妙ですが、Kさんにも見えるように用意しました。

潔癖なヒトだと気になることなので。)

 

 

「僕がつぎますね!」

 

爽やかなKさん、即座にペットボトルをとって、

それぞれに義父のお茶を注いでくれます。

義父には普通の量、

ワタシには少し少なく、

自分のにも少し。

 

 

「じゃ、ご一緒に頂きましょうか!」

 

一口飲んで、笑顔で

 

「よく冷えてますね!」

 

 

ああ、アナタは気を使える優しいケアマネさんだよ。

 

 

お茶は大丈夫でした。普通においしい。

手作りお茶は、濃い目である。

お茶と情は濃いごいと。だ

 

 

 

機嫌の良い義父。

3人のティータイム。

 

たわいない話をします。

義父は膝が痛いとか、薬がどうとか。

Kさんは、同時に義母のケアマネさんにもなるので、

当然、義母の話にもなります。

 

やっぱり、その関連の話になると

義父の義母への悪口が始まります。

「会社の知り合いの娘だったんやけど、結婚するんやなかったなあ~」

話は微妙ですが、

義父の顔はニコニコしている。

 

 

新しい人に、話をするのが楽しいんだな。

 

青猫にだと、同じ話ばかりすることに

なっちゃうしね。

しかも、相手が男性なのが、特に嬉しそうです。

 

なかなか和やかな時間を過ごし、

ティータイムは終わりました。

 

 

帰り際に外の玄関前でKさんと2人で、話をします。

 

「前任のDさんから、青猫さんが、

事実上のキーパーソンだと聞いています。」

 

 

キーパーソン!?

責任者?

いや、夫だよ!それは!!

ワタシは普通に手伝っているだけ!!

 

 

青猫「ワタシは、掃除してるぐらいで・・・」

 

Kさん

「ご主人は通院の介助をされているんですよね。

お義兄さんはずっと入院中で、

義妹さんの介護への手助けは、ないんですよね?金銭的な援助も?」

 

青猫「ないです。」

 

Kさん

「Dさんも義妹さんに連絡したことがあったらしいのですが、

反応が薄いと聞きました。」

 

Dさん、そんなこともしてたんだ。

 

青猫

「義妹は面倒をみないと言っているし、

そこから夫と仲が悪くなっています。

まあ、ワタシも納得はしていないですよ。」

 

 

「ご主人はお仕事中、なかなか連絡も難しいので

青猫さんが、連絡を受けてくれたりしているんですよね。

書類作成にも、かかわってくれると聞いています。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。」

 

互いに、よろしく言って、Kさんは帰って行きました。

礼儀の正しいKさんだった。

 

 

しかし、キーパーソン!?初めて聞いたぞ。

これは何のこっちゃ?と調べたら

 

介護のキーパーソンととは・・・介護する上で、病院やケアマネジャーからの連絡を受け付けしたり、物事を決める人物。身内の中で介護に一番かかわる人物のことらしい。書類を作成したり、要介護者の状況の一番わかる人物のこと。

 

 

うーん、正直、これは積極的に受けたくない案件である。

物事決めるって・・・。責任重いよ。これ。

しかも、何かあったら、めっちゃ責められそうな気配なんだけどな。

 

しかし、時間的な介護のかかわりの時間のことをいえば、

圧倒的にワタシになってしまうんだろうか?

ケアマネさんからしてみると、連絡しやすいのはワタシって

ことなんだろうな。

 

 

キーパーソン問題。

ここは、お茶を濁したい。

 

 

でも、濁ったお茶でも

用意する気持ちは、大事かも。

 

 

ただ、場所がゴミ屋敷の場合、やっぱりペットボトルの新しいお茶を

用意する方がいいような気もする。

 

 

気持ちの入り混じった、そんなワタシは

気楽で器用な茶人になりたい。

(実は青猫、茶道の免状をいくつか持っていたりする。

 

 

 

 

 

とてもおしゃれな介護シューズも探せばあるんだな。

CRAAS クラース

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