さて、前回で書いた義父の施設。
対して
老人保健施設にいる義母は
呑気なものである。
老人保健施設は、
義父のいる有料老人ホームと
雰囲気が全然違います。
公的な施設である老健。
建物はゆったりとした作り。
入所者が多い。
車椅子の方も多いけど、そうでない方もいる。
義母もそうだが、
話の出来る方が結構、見受けられる。
会話できるってのは、道楽の一種だね。
老後の過ごし方が、変わってくる。
皆さん、日中好きなことをして過ごしてる。
テレビを見てる方も多いけど、お話もしてる。
ちなみに、老健は個室ってものがないから
引きこもり には向いてない。
(ベッドと、ちょっとした収納があるくらい。)
義母は、すっかり慣れて
よく色んな人と話をしている。
結構、男性とも仲が良かったりする。
やるじゃん。
スタッフは、テキパキした方が多い。(2~40代中心)
老健は、医療資格を持ってる方の割合が多いような気がする。
(看護師さんや、理学療法士さん等)
首に聴診器をかけてるスタッフさんは
医師か看護師さんかな?(素人)
みんな、若くて、健康そう!!
雰囲気が、明るい。
老健では、リハビリが
頻繁に行われています。
(体力作り&勉強)
館内イベントも多い。
(カラオケ大会とか紙工作とか。)
おそらく
健康管理と費用対策という面において、
老健は最高
なんじゃないかな。
そう、老健のスタッフは健康管理のプロ集団である。
彼らはいつも、目を光らせ、
入所者を常に観察。
細かく記録している。
すべては健康のため!!
月に一度の会議に、青猫も呼ばれます。
スタッフさん、ケアマネさん達が集まって、
色々話し合うのである。
一時帰宅の予定を立てたり、
状況確認や、問題点について、
話し合いをします。
青猫はド素人でありますので、
話を聞き、メモばかりしています。
もちろん、問題が提議されます。
「おかあさん、
すごく太ってきています。
大変です。」
記録を見ると、
義母は、一ヶ月ほどで
5kg増えたらしい。
「結構なペースですねぇ・・・。」
こういっちゃなんだが
正直いつだって、
義母は太っている。
「以前はもっと太ってたんです。
お義母さんは、入院中の病院食が嫌いで、
あまり食べてませんでしたので
体重がもどったんだと思います・・・。」
一応、コメントを出してみた。
しかしここは、医療管理のきびしい保険施設。
結果がすべて
数字がすべて
糖尿病の義母が
入所中に太るのは、もってのほか!!
なのである。
「ご家族が、差し入れ
してるんじゃないですか?」
!!・・・確かに、してる。
「ワタシは、「風邪をひいてるからアメが欲しい」と言われ
先日、持って行きました・・。」
小さな声で答えてみる。
新品価格 |
ツッコミが入る・・・!
「いや、アメだけじゃ、
こんなに太らないですよ。」
そうだねえ。
「夫や義妹が、してると思います。」
観念して言う。
いつも義母は、文句ばかり言ってるのである。
老健の食事についても、
「まずいし、足りないし、おやつは自分だけ違うし!」
と、いつも憤慨している。
ワタシは、何に対しても
義母がこうゆう人なのを知ってるから、
聞き流してるんだけどね。
しかし、単純な夫は
義母から「お菓子もってこい電話」がくるものだから
素直に、お菓子を差し入れしている。
(それでも一応、量は調整してるらしい。)
義妹のことはよく知らんけど。
介護放棄してる義妹でも、
義母の所には、たまに顔を出す。
たぶん、負い目もあるから、お菓子を持って行ってるだろうな。
ワタシは、いつも心を無にしています。
「隣の人には毎日、家族が来てな。
差し入れてくれるお菓子を、夜中に食べよるんよ。」
義母は、会うたびにそんな話をしてくる。
「ご近所だと便利ですよね。
夜中に食べるのは、虫歯になるから心配ですね~。」
いつも、シレッと返している。
義母は、一番よく来るワタシに
何か差し入れして欲しいんだろうけど、
極力、持っていかない様にしている。
仕事してる
老健のスタッフさん達に対して
裏切れないよ!
まあ、ワタシも、糖尿病ではない義父には、
お菓子をもっていってるんだけどね。
それでも、スタッフさん達からさらに、追求される。
「お義母さん、甘いコーヒーを自販機で
買っていました。
お金を持っていますね?」
「もう、なんか、スミマセン・・・・・。
あまり持っていないとは、思います・・・。」
義母は一時帰宅中に、
義実家にあった がま口サイフを
バッグにツッコんでいた。
そのがま口に、お金を入れたのはワタシだ。
ゴミ屋敷には、小銭がよく落ちていた。
詳細→匣撲滅RPG
あの拾い集めたお金、汚いんだよ。(洗ってないし)
ゴミ屋敷にあるものは、
全てが臭いし、汚い。
(髪の毛とかからまってベタベタしてる。)
懸念してる点が多少違うかもしれないけど、
なんか、色々申し訳ない。
(ワタシは悪くないけど)
しかし、会議は、終わらない。
「お義母さん、一時帰宅中の時に、
何か食べていたんじゃないですか?」
え!?
一時帰宅中のことなんて・・。
「義母は、夫の用意した食事は、あまり食べてませんでした。
でも、近所の人が夜に来たらしいので、
何かもらった可能性があるしれません・・・。」
もう、予測しか出てこない。
疑い出すとキリがない。
とどめに、
「退所の予定は、ないんですか?」
と、真顔で、聞かれる。
なんか
出ていって欲しそうな気配が・・(~_~;)
伝わってくるぞ!?
「要介護3の取得ができたので、特養へ申込みをしました。
できたら、入所出来たらいいと思ってます。」
義母は
こんなにワタシが
恐縮しっぱなしなのを
ご存知ないだろうな。
施設の会議は、毎回ちょっと緊張する。
ここは、ワタシのお菓子マジックが通用しない・・・。
もう、あきらめているんだ。
「あのオフクロは、我慢ができない。」
夫は、いつも呆れたようにつぶやく。
そもそも義母は、
これまで節制と無縁な結果、
こんなことになっているのである。
老健のスタッフさんの頑張りは、ありがたいけど、
本人のやる気がないからな。
猫に小判 ってやつだよ。
義母は、ワタシに尋ねてきた
「なんでじいさんは老健に、入れないねん?」
相変わらず、エラそうである。
「断られちゃったんですよ。」
と軽く言う。
ワタシからすると、
義父の方が、老健に入ってほしかったよ。
「じいさんは、
有料老人ホームで御馳走をたべてるんやろうか?」
義母の気になる所は、やっぱりそのあたりらしい。
「お義母さん、
お義父さんにしばらく会ってませんよね。
今度久しぶりに、会ったらいかがでしょう?
有料老人ホームの話も聞けますよ。
実は、新しくて良さそうな特養を見つけたんですよ
これは待機待ちになりますが一応、
希望の申し込みを出しますね。
一度、夫婦でこれからのことを、お互い
話し合ってみるといいと思いますよ^-^」
青猫の提案に
「まあ、そうやなあ・・・。」
と、答える義母。
どうでも良さそう。
でも、
正直、ワタシにまかせられっぱなしは
嫌なのである!!
どんな状況になったって、
こっちが文句言われるんだから!!
帰って、夫に言い渡す。
「HEY!!
やっと、2人は同じ駅!!(反対方向だけど)
これは絶交のタイミング!!
夫婦のデートをすべきだ yo!!」
なぜか、ファンキーなワタシ
してほしいことほど、ふざけて言う傾向アリ。
しかし背景は、気持ちの通りブルーである。
ってこと。
そんなわけで、
夫が義父を連れ出し、
義母の施設に行くことで、
久しぶりに
義父母は、対面を果たしたのである。
続く。