義父母のお見舞いを終え、
ゴミ屋敷である義実家に行きます。
夏休みは帰省していたし、帰省後も
子供の小学校、義母の退院、入院等で
なにかとバタバタしていました。
夏休み中、夫は自分の実家に行った様だけど、
何かと心配なんである・・・。
そもそも、夫は自分のゴミ屋敷実家に対して
あきらめモード大全開
きっと最低限のことしかしていない。
まあ、ワタシも夏休みはゆっくり過ごさせて
頂いたので、
文句は言わない。
帰省中は介護から離れて、楽しかったな。
ワタシにとっても夏休みだった。
とにかく、夏休みっていうのはいいもんだよ。
大して学校好きでもなかった昔の青猫は、
夏休みは大好きでした。
夏休みの楽しみは
お昼のドラマ
を見ること。
そう、学校に通っていたら、
中々見れない時間帯に放送される
昼メロってゆうやつです。
今では全然そんなのは見ないんだけどね。
「華の嵐」
最初におばあちゃんの家で一緒に見たら
一発で、夢中になりました。
このドラマの女優さん、
高木美保さんの気高いお嬢様っぷりに
非常に憧れておりました!!
ファッション的に、ゴージャスなのも良かったし、
ヒロインが怒った時に
「おだまりっ!!」
と、言うんですよ。
もうこんな言葉、一生使う気がしない。
言ったとしても、なんかこう、
普通のヒトだと、
「言葉負け」しそう。
ああ、お嬢様って、いいな~。
本来、ワタシはゴミ屋敷なんぞよりも
こんなシチュエーションに魂惹かれる元乙女です。
しかし、今となっては、
ゴミ屋敷の身内となっているから
テンションは下がる。
ため息しか出てこない。
せめて、一緒にお掃除する仲間がいれば
少しは楽しくなりそうなのに、
だれも手伝ってはくれぬ。
ゴミ屋敷で私を待つのは
義父のウンコ君のみである。
(いや、待っていないかもしれない・・)
詳細→夫の苦悩 雲古ポエム
ワタシが無人の義実家に入る時が来た・・・。
ゴミ回収のくる曜日を狙って、
電車を乗り継ぎ、義実家に行きます。
丁度晴れた。ツイてる。
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到着した、誰もいない義実家の玄関は当然のことながら、
閑散としている。
まず、義父の部屋を覗く。
中に入り、仏壇に軽く手を合わせる。
仏様に、ドロボウと思われるのは心外である。
腐ったお供え物は、なかった。
お盆もあったから、果物とか供えていないか心配だった。
不幸中の幸いである!
しかし、義父の眠っていたであろう痕には
何かと、散乱している。
脱ぎ散らかした
汚れたパジャマや下着がそのままに。
救急車に運ばれた時の臨場感が伝わってくる。
こうなると、青猫は、業者モードになるしかない。
すなわち、いらない靴下を重ね履きする。(床が汚れている)
ゴム手袋をはめる。
眼鏡をかける。
マスクも厳重にかける。
いらない布とアルコールスプレーで除菌の準備をする。
半月以上放置された汚れたものを、ゴミ袋にいれてゆく。
(とても洗う気にはなれなかった。)
そのあとは、除菌する。
色々回収したあと、居間にも入ってみる。
!!!
前が見えない・・・・・。
って、コレ!!
数えきれないコバエ共が!!
居間を飛び回っている。
まるで砂嵐である。
ひええっ!!
業者猫、突入する。
嫌すぎるんだけど!!
と、とりあえず、
窓をあけないと!!
窓を開けたら別の虫が来るかもしれないけれど、
少なくとも、この状況よりはマシ。
原因は何だ!?
コンロに鍋がある!中身もある!
・・・・これは、大根の味噌汁!?
白っぽくなって、カビでドロドロしているから
詳細は不明。
義父が作ったんだろう。
そこがコバエの聖地らしく
ドエライことに、なっている。
台所には、食べ終わった後の食器も放置されており
ここにも非常に虫がたかっている・・・・。
プラスチックの器やまな板は、捨てることにする。
じっくり台所を見ると、
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炊飯器が!!
ずっと保温でついたまま!!
フタを開けると
ガビゴビになったご飯が温まりながら
固まっている。
冷蔵庫を見る。
すると冷蔵庫のドアに
青猫の義父に送ったマンガ原稿がマグネットで
貼ってあって、束の間、ほっこりする。
詳細→夏の知らせ 義父の誕生日
でも、ドアを開けると
生ものや野菜はもうダメになっていて
ほとんどのものをゴミ袋にツッコむ。
野菜室にはコバエも入り込んでいた・・・・・。
もちろん、青猫はゴミ作り職人でありますので
全部、その作法に基づいてやる。
当方、ゴミ作りの家元なんじゃけえ
(なぜ広島弁!?)
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そうだ!!ウンコ君もいるんだった!!
夫が義父の布団を移動したという、2階の階段を駆け上る。
廊下に、無造作に置かれている義父の敷布団。
その色は茶色である・・・・!
ちょっと中を覗いた。
・・・・うん、いるね。ウンコ君。
良く待っていたね。
すっかり乾いて、虫なんかはいなかった。
でも、捨てるべきだね。布団ごと。
ウンコ君、グッドバイ。
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黒いゴミ袋で布団を包む。
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大きめのゴミ袋に詰める。
捨てた布団は、敷布団であったけど、
比較的コンパクトな物であったので、
切らなくても、折りたたんだら、ギリギリ入る。
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これも青猫流で「燃やせるゴミ」に仕上げる。
ゴミの引き取り日なので、それらの集めたものを
全部、義実家前に積み上げる。
それからスイッチの入った青猫は
積みあがった広告や新聞紙を
まとめて処分する。
もちろん、毎回行う
醤油等の調味料も中身を抜いて洗うを
繰り返す。
捨てるものなら、いくらだってあるんだ。
ゴミ引き取りに来る時間は午前11時位で、
その頃には、義実家の家の前は
まとめられたゴミの山になった。
義実家の中でギリギリまで出そうと
目につくゴミをまとめていたら
玄関の方から、
ゴミ処理のトラックにが止まり、
ゴミを入れる音が聞こえてきた。
作業員さん達は、
「なんか、ここのゴミの量、
めっちゃあるな~!!」
と、素直な感想を漏らして会話されている。
それを聞き、
家の中での玄関の近くで、1人で照れる青猫。
すんごい量のゴミを、
持って行ってくれてありがとうございますm(__)m
人がいないと掃除が進む。
でも、いつも青猫がゴミと虫と格闘しているのを
見守ってくれた(?)義父はここにはいない。
お義父さん、今度はいつ
ここに、戻れるんだろうか。
たぶん、義父はどこかに行くことになる。
義父の退院時に着れそうな洋服を選んで
持って帰ることにする。
コバエはまだたくさんいるけれど、
臭いものは処理したし、
「虫の嵐」は「虫のそよ風」
位に、なった。
この日は良く働いた。
この作業を鼻で哂う者がいたら
「おだまりっ!!」
とワタシが怒っても、
許されるような気がする。