いきなり問います。
アナタは、家族の介護をしたいですか?
答は、千差万別だろうな。
中には身内のいない方も
おられるだろうし
家族の関係も色々だし、
個々の性格にもよる。
国や風習、家風によって
常識も変わってくる。
そもそも、
「自分が介護される老後」
のことすらあまり想像したくない。
誰の力も借りないで、
死ぬ直前まで元気に
生きれたら嬉しいのに。
青猫の場合
青猫の両親は、遠くの故郷で
過ごしています。
今の所、
2人とも結構元気です。
ひょっとしたら、青猫よりも元気かもしれない。
それでもいつかは、
両親の衰える日が、きっと来ます。
「ワタシは両親が困った時は
手伝おうと思っています。
介護も必要になったら、できるだけします!」
「青猫ちゃん、さすが!!
やっぱり実の両親だとやる気があるね!!」
と、
読者さまの声が、
(妄想で)
聞こえてきました。
そりゃそうです。
義理の両親に比べたら
世話になった数が桁違い!!
でも、
「実親だから、しなきゃいけない」
のではありません。
ワタシは自分の両親が好きなのです。
父や母は
もし仮にワタシが
親より先に
介護状態に陥ることがあっても、
「絶対に、
ワタシの手助けをしてくれる!!」
という確信がある。
(要はギブ&テイクって奴です。)
そう言い切れるワタシは、
かなり恵まれてます。
頂いた分は、返します!!
同世代
ワタシの世代だと
親の介護の話は
まだあまり聞かないのですが
(親の年齢が60代後半~70代位の世代です。)
この所、
友人の親御さんの訃報が、
時折入ってくるようになりました。
病気が発覚してすぐに・・・という話が多い。
学生時代の青猫に
親切にしてくれた親御さんだと、
特にしんみりとしてしまいます。
あの時、車で送ってくれたなぁとか、
御馳走してもらったなぁとか。
故郷の遠い青猫なので
電報やお香典を送る位の事しかできませんが、
せめてもの気持ち位は表したい。
もちろん、会ったことのない親御さんの訃報でも
送りますが。
プリザードフラワーやお線香のセットもあって、
すぐ送れるので助かります。
お世話になった方は
ずっと覚えています。
こうゆう記憶力を
もっと勉強の方に廻せたら良かったとも思うけど。
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友人との話
義父の死後、しばらくして
故郷の友人が連絡をしてきました。
名前はKちゃん。
彼女は看護師さんです。
大人しくて真面目な性格。
いつも青猫の話を聞いてくれます。
彼女は療養所で働いていて、
ご年輩層を中心にお世話をしています。
奉仕精神の強い彼女なので、
患者さんは、きっと幸せだと思います。
青ちゃん、不幸があって大変だったね。
介護が大変そうだったし・・・気になっていたんだ。
青猫の心配してくれていたKちゃん。
お義父さんがね・・・亡くなる前が結構大変だったんだよ。
だから、ちょっとホッとした気持ちもあるけど、
後悔していることもあるんだ・・・(>_<)
青猫はその時、鬱々としており、
「晩年、お義父さんは、かなり弱っていたのに
病院に連れていこうと動かしたショックで
亡くなってしまったんだ。
無理させずに
ゆっくり寝かせてあげればよかったと後悔している。」
という話をしました。
医療従事者の
正直な意見も聞きたかった
のもあります。
寝かせて運べる介護タクシーもあるから
それを使っていたら、そのまま病院に運べたんだろうけど・・・
いづれにせよその状態だと、病院で処置しても意識不明のまま、早いうちに亡くなったと思うよ。
「そんな救急車みたいな介護タクシーが
あったんだ・・・!」
その存在を知らなかった青猫なので
さらに落ち込んだのだが・・・
病院に入ったら話もしづらいし、死に目にも会えないことが多いよ。
家族が側に居た時で、逆に良かったんじゃないかな?
とにかく青ちゃんは、充分よくやったよ!
と、励ましてくれた。
なんて、ありがたいのだろう。
Kちゃんは「白衣の天使」だ。
ワタシを全肯定してくれる。
Kちゃんの話
それから
Kちゃんの近況へと話は変わった。
ワタシの話ばかりでごめんね。
Kちゃんは、元気だったかい?
私の方は、おばあちゃんが介護中でね・・
Kちゃんのご両親は
青猫両親よりも若いので
おばあちゃんがご存命らしい。
Kちゃんのお母さんの方のおばあちゃんだね。
ご近所で暮らしていたよね?
一度だけ彼女のおばあちゃんを見たことがある。
綺麗だったけど、ちょっと厳しい感じの方だったかな。
うん。
先日、そのおばあちゃんを
やっと精神病院へ放り込んだから、楽になった。
「ええ!?
精神病院!?・・認知症で?」
おばあちゃんは、90才らしい。
認知症かもしれないけど・・・
もう何でもいいかな。
母が中心になって介護をしていたけれど
おばあちゃんからの暴力が止まらなくてね・・。
「おばあちゃんなのに!?」
こう言うのも何だが、
青猫の中で
という認識だったんだけど、
改めなくてはいけない。
それにしても
90才のおばあちゃんが
実娘に暴力をふるうって・・・
地獄絵図じゃなかろうか?
(嫁相手とかの方が、まだわかりやすいよ。)
それに90才の暴力で、おかあさんが負けちゃうんだ・・。
おばあちゃん、元気すぎるだろう・・・!
母が限界になったから、私が精神病院へ話をつけて、入れたんだ。
Kちゃんも大変だったね・・。
やっぱりそうゆう問題があると、介護施設は
難しいよね?
義父も保健施設への入所を断られていたなぁ・・・。
「いや、問答無用で
私が精神病院に決めた(笑)
施設も探せば入れたかもしれないけど、
私、祖母の事は昔から
好きじゃないんだよね。」
「そ、それが一番の理由!?」
何があったんだ?Kちゃん・・・。
「うん。かわいがられてなかったし♥
私の母が昔妊娠した時、
おばあちゃんは私の事を
殺そうとしたし(笑)」
Kちゃんのご両親は、授かり婚だったそうで、
おばあちゃんは、お腹の中にいたKちゃんの
出産を反対していたらしい。
聞く話ではあるが・・。
「もう、おばあちゃんには
会えなくてもいいの。
どうでもいい♥」
Kちゃんは、清々しい様子で
美しく微笑んだ。
この笑顔に、この言葉、
ちょっとしたホラーじゃないだろうか。
上には上がいる
さらりと
おばあちゃんの話をしてくれたKちゃん。
それにしても、
お家によっていろんな事情がある
と実感する。
まさか
誰よりも優しいKちゃんと
こんな話をする日が来るとは。
今も昔も、線の細い
儚げな美人のKちゃん。
昔のKちゃんは、
いつも伏し目がちで
憂いを帯びていた少女
だったことを思い出した。
(友達になる前から少し気になっていたんだよね。)
Kちゃんは、おしゃべりではないので
いつも多くは語らない。
おばあちゃんに
ずっと邪見にされていたのが
原因だったのかな!?
(青猫は知らなかったよ・・・。)
じゃないと、この変貌は説明がつかない。
ワタシはこれまで、
彼女の静かな性格を
本来の性格だと思っていたけれど
実は違ったのかもしれない。
というか
比べるモンでもないけれど
ワタシの感傷気味な悩みなんて、
全然大したことなかったyo!!
愛の優先順位
最後にKちゃんは言いました。
母を守るために、この方法しかなかったんだ。
おばあちゃんのせいで、母さんまで気が狂っちゃ、何にもならないからね^-^
物事には、優先順位がある。
綺麗ごとばかりで世の中は進まない。
もちろん例外もある。
ワタシの義妹は、
もらった分を返す気すらナイらしいが・・。
天使だって、
受けた愛の量をカウントする。
過去の暗い気持ちを秘めたままに
最後に、笑顔で審判を下す。
レベルアップ
たぶん青猫は
介護を経験することにより、
彼女にとって
やっと
そうゆうことを話せる友人のレベル
になったんだ
と思う。
お気楽に育ったワタシも、
ちょっとは成長したらしい。