義実家の介護とゴミ屋敷と葛藤と

人形のホーム 無表情な人達

義父が有料老人ホームに入所して

しばらくたちました。

 

 

義父は老人ホームの生活に少し慣れ、

ちょっと安心していましたが

気になることもある。

詳細→義父の有料老人ホーム生活 Imagine there’s no Heaven

(前回は入所した老人ホームの良い点を書いています。)

 

 

まず

 

建物の動線が悪い

 

この施設、

 

何かと、せまい

 

廊下なんて

ほとんどの入所者が車椅子にのっているのに

すれ違うことも出来ない。

(かといって回り道もない構造。)

 

 

フロアーも狭く、天井も低い。

窓もないから、閉塞感がある。

 

 

狭いエレベーターは、

車椅子とそれを押す人しか乗れません。

 

 

これは、全員を食堂に移動させるだけでも

相当時間がかかるよ・・・!!

 

 

 

入所者の個室は、各階に分かれている。

 

もともと老人ホーム用にたてられた施設ではない・・・。

(居抜き物件)

 

 

まあ、お安め老人ホームですので

ここは、我慢のしどころかもしれない。

 

 

でも、

 

その結果、

 

 

日中ずっと、

大方の入所者が一か所に集められて、

一緒に過ごすことになる。

 

 

 

そして、みんなでテレビを

(これまた小さな画面のテレビなんだな)

日がな一日中、ずっと沈黙して見ている。

 

 

 

介護士さん達も、大方そこに居て、

トイレやお風呂の介助等を、ぜんぶその階で

するスタイルです。

 

 

 

これは、普通なのだろうか・・・?

 

せっかく各自の個室があるなら、

部屋に居たいときもあると思うんだけどな・・・。

素人考え?

(中には皆と過ごせない具合の人は、部屋にいるんだろうけどね。)

 

 

とにかく、

 

基本、テレビ部屋に大集合

 

が、ここの決まりらしい。

 

 

夫は、義父の個室にテレビを取り付けたけど

たぶん義父は、それを見る余裕はあまりなさそうなんだよね・・・。

 

 

大集合テレビは、いつも時代劇がかかっている。

 

テレビって、結構好みがあると思うんだ。

少なくとも、義父は、義実家では時代劇

を見ていなかった。

 

しかも、耳が遠いから

集団テレビで音が聞こえてるとは、思えない。

 

 

ワタシは全くの介護の素人であるので、

余生の過ごし方なんて

よくわからないけれど

 

この全員の車椅子が

テレビを前に整列して

沈黙したまま画面を眺めている様子は、

ちょっと微妙に思う。

 

(ワタシはあまりテレビとか見ないからかな。

空気の良いところで、静かに

本やマンガを読んで過ごすのが好きだよ。)

 

 

加えて、雰囲気が暗い。

 

建物の古さは、

仕方ないかもしれない。

 

 

でも、

インテリアもワタシ好みでは無い。

 

 

 

「入所者でもないオマエの内装の好みなんか、

どうでもいいだろう?」

 

と、言わちゃうかもしれないんだけどね。

 

 

で、この施設、

 

 

日本人形も大集合

 

 

詳しく言うと

市松人形っていうべきなのかな。

 

 

大小入り混じって、並べて

沢山飾られている。

これは、壮観である・・・!

 

 

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これがワタシには、ちょっと怖い。

 

初めて見た時は、度肝を抜かれた。

(いっぱいあるから!)

 

 

青猫は、スーパードルフィーとか

現代風のお人形さんはかわいいと思います。

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そんなに人形嫌いでもないんだけどね。

日本人形も、新しめなお雛様なら平気だよ。

 

 

どうも、ここの施設の日本人形は

みんなレトロ、

しかも、表情は真顔である・・・・。

 

 

青猫は、飾るならぬいぐるみの方が

いいのじゃないかと思ってしまう。

 

ワタシはクマのぬいぐるみが好きです。

 

 

しかし、ワタシのぬいぐるみコレクションを見た

青猫パパは、

 

「おれは、こんなの気持ち悪いなあ・・・・。」

 

 

と、感想をもらしていたから、

それぞれの好みなんだろうけどね。

 

 

でも、市松人形を目立つところに沢山並べるのは、

ちょっとマイノリティに感じる・・・。

 

 

しかも、スタッフさん達の表情も暗い。

 

なんか、皆さん、

いつも無表情 なんだ。

 

怒ってるわけでもないし、忙しそうでもナイ。

 

 

加えて入所者も、

みんな黙って、無表情気味。

(これはお年寄りだから、まあ仕方ない)

 

 

これがまた、

 

 

日本人形の集団と、かぶって見える。

 

 

 

 

「人形の家」なのか!?

ここは!!

 

 

 

ワタシが施設にいって挨拶しても、

みなさんの反応は薄い・・・。

 

 

例外はあって、初日の印象通り

この施設長さんと50代くらい男性介護士さんは

いつも笑顔で、ワタシに話しかけてくれるのです。

 

人間らしいのは、この2人だけ。

 

(ちなみにケアマネさんも、看護師さんも

ちょっとぶっきらぼうな感じで、無表情な方です。)

 

 

何十人もスタッフがいるのに、

笑顔で話す人が2人だけって、どうなんだろうか?

 

 

 

施設を客観的に見てみる

 

事務仕事をしてるスタッフさんもいる。

 

30代くらいの男性が多い。

これがまた、みんないつも無表情である。

 

 

お世話している

介護士さん達は、50~60代の方が中心。

 

若くない人が介護をしているから

疲れていて、無表情なのだろうか?

 

 

お世話になっているから

あまりごちゃごちゃ言う気はないけれど、

とにかく、違和感を感じるのである・・・。

 

 

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昔「人形の家」っていう本を読んだなあ。

舞台がヨーロッパだし、また違う内容なんだけどね。

 

 

いまいち、マイナスな空気を感じるのは、

入所初日の影響なのだろうか。

 

この無表情のスタッフさん達は何を考えているのだろうか?

 

最初からこの施設は、少し印象が悪かったから

ワタシは、そう感じるのだろうか?

詳細→義父の退院 身内の目線

 

 

義父の反応

 

青猫が施設に行き、義父を個室に連れて行き

2人で話す時がある。

 

義父が愚痴を言うようになった。

 

「夜、呼んでも誰も来てくれないんや・・。」

 

義父が困ったような顔で言う。

 

義父は、紙パンツを着用中ではあるが、

できるだけトイレを使用したいらしい。

 

しかし、夜、部屋の呼び出しボタンを押しても

介護士さんは来てくれないらしい。

 

 

ここ、そもそも動線が悪いからなあ・・・。

夜は介護士さんも手薄だろうし。

人手不足の昨今だから、こんなことは普通なのかな?

 

なんか、良いフォローの言葉が見つからなかった。

 

 

あと、少しの変化を感じる。

 

義父は、この施設に入ってから、

色々、忘れてしまうようになった。

 

自分の物、

起きたこと、

ワタシの名前も。

 

 

顔は覚えてるし、

会話も普通にしている。

でも、名前だけが思い出せない様子。

 

 

たぶん、

子供たちの名前だって怪しい。

 

 

夫が、施設に行った時、

 

義父は、

 

「テレビの中の人が、

話しかけてくるんや。」

 

と話していたらしい。

 

 

お義父さん、テレビ見すぎ?

緊張感がなくなったのかな?

 

 

少しづつ、義父も無表情になってゆく。

 

 

 

夫と話をする。

 

「あの人形達が、ちょっと暗い雰囲気なんだよね。

なんであんなにあるんだろ?

ワタシだったら、気が滅入るよ。

施設長さんの趣味なのかなあ?」

 

 

夫の見解、

 

「きっと、アレはそんなのじゃないよ。

これまでの入所者さん達のモノで、もったいなくて

飾っているんだよ。」

 

 

遺品!?

 

だったら、お浄めしてもらえるような

神社に持って行った方が良さそうに思うのは、

ワタシだけなのだろうか?

 

 

ようやく、「捨てれない家」から

出れた義父なのに。

行った先まで、断舎利できないところだったとは・・・!!

 

 

とにかく、気になる。

 

この施設も良いところはあるんだ。

 

無表情な人形達について

義父は、特になにも言っていない。

 

でもワタシは、この有料老人ホームを総合的に
あまり気に入っては、いない。

 

 

もっと良いところを模索したほうがいいのかな・・・。

 

と、思い始めている。

 



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