義父の死後、
通院と用事は、夫にまかせることが多くなりました。
それでも
要介護認定調査
の時期はやってくる。
前年、
ワタシは
義父母に要介護3をゲットさせ、
特養に入居という
快挙を成し遂げました。
しかし、
状況は常に変わっています。
要介護3から
坂道を転げ落ちるように悪くなり、
亡くなってしまった義父と反比例して
義母は、かなり元気になっている。
非常にマズい!!
要介護から外れると、特養から
出て行かなければなりません。
義母は要介護の範疇にいるとは思うけど・・・
見た感じは、要介護3に見えなくなっている。
現実、
国が介護の金策に行き詰まっている以上、
介護の法律やシステムが
厳しくなる可能性も高いのです。
前年は、お義母さんは入院を繰り返し、
ゴミ屋敷に一時帰宅する度に、風邪もひいていたから
弱弱しいことが多かったけど・・・・
正直、認知症の進んだ方の多い特養の中では、
かなりしっかりしている。
ゴミ屋敷から隔離されたら、ヒトは元気になるのです。
おまけに
お義父さんが亡くなってから
さらに元気になった・・かも・・・(-_-;)
これはデリケートな話なのだが
夫に先立たれたシニア妻にはありがちな話らしい。
夫婦仲が悪かったもんね・・・・。
正直、元気なのは困る
不調で、呼び出しばかり受けるのも困るんだけど、
認定調査で良い結果になるのは、困る。
義母は、
施設が合う人 である。
頭ははっきりしていても、
1人だと節制が効かない。
糖尿病で合併症も起こりがち。
義母がゴミ屋敷で暮らしたら
何をしでかすかわからない。
介護士さん達に囲まれているから
今は結構まともでいられるけど
ヒトがいなかったら絶対オムツをしない!!
またお金を使い込まれても困る!!
義母は話の上手なイケメンセールスマンに貢ぐ
困った癖がある。
ケアマネさんからのご指名
義母の特養にもケアマネ―ジャーさんはおります。
女性のYさん。綺麗で有能な方です。
そんなケアマネさんから電話が来ました。
「ご家族がいなくても認定調査はできるんですけど・・
今回、調査が厳しめかもしれません。
できれば青猫さんに来てほしいです。」
と直々、ご指名を受けました。
もちろん、ワタシが行きます!
(夫はええ恰好しいで、余裕をぶちかますのでアテにならない。)
義母が施設から追い出されたら
一番困るのはワタシ!
認定調査日
調査員の方は、日程調整の際に電話で話しただけだが、
男性の声でした。
当日朝、施設の義母の所にいくと
「なんかダルいねんなあ~・・・・・。」
と、布団の中でゴロゴロしている。
よっしゃ!!(ラッキー!!)
「すぐ調査員さんが来ますが、そのまま寝ててくださいね。
決して無理はしないでくださいね。」
と言っておく。
ワタシは調査員の方へ
手紙を用意して行きました。
これは奥の手。
あとで手渡そう。
幸いこの日、義母は調子の悪そうな感じで
良かったと思ったが・・・・・。
(基本、義母は青猫の前だといつもダルそうなんだけどね。)
お迎え
義母の個室で調査は行われるので
青猫は、エレベーター前で調査員さんが来るのを待った。
介護士さんも忙しいし、
この日はケアマネさんもいない日だから
ワタシが案内しよう。
時間通り
エレベーターから出てきた人は
30代くらいの男性。
青猫を見て、微笑んだ。
あ!
冬ソナのヨン様にそっくりだよ!!
(ワタシのマウス画力だとあんまり似てないけど。
背景は雪の結晶のつもり。)
『冬のソナタ』最終章 奇跡が生まれた100日間の全記録 DVD-BOX 新品価格 |
そう、あの「冬のソナタ」である。
*もちろん本人ではありません。
冬ソナで、ヨン様は
「チュンサン」「ミニョン」の役を演じ分けている。
今回の調査員さんは、
「ミニョン」の方。
しかも調査員さんは
実際のヨン様よりも小柄なので
本当の
ミニ ヨン様 ではないか!
Illumination Presents: 10 Minion Mini-Movies [DVD] 新品価格 |
↑これはミニオン
どっちかというと青猫は
新品価格 |
が好みなのですが
まあ、そんなことはどっちでも良い。
まいったなぁ・・・・。
実際この方もマスクをしているのであるが、本当にそっくり。
ペヨンジュン
義母が「冬ソナ」を視聴していたのかは知らない。
しかし、
あれだけの大ブームを巻き起こしたんだから
テレビっ子の義母は
当然、知っているだろう。
青猫ママも世間にならって
「冬ソナ」にすごくハマっておりました。
青猫が冬ソナを全部みているのも
ママの解説付きで、冬ソナDVD全巻を見たからである。
(青猫ママ、たぶん50回以上は見ているよ。)
断言する。
やっぱり美しいからね。
おまけに冬ソナは徹底的に美しさを追求したドラマ。
美しい肌、整った顔、声も良い。すらりとした体。
何より、理知的で優しそう。
「あんまり好きじゃない~」って人がいたとしても
父や兄なら、どうだろう?
たぶんOKでしょ?
いやもう、
ただの同級生でも大歓迎!
一緒に雪だるまを作りたい!!
↑こんなパチンコまである。
そう思わせるヨン様は、やはり只モノじゃない。
調査スタート
まず、青猫が義母の部屋のドアを開けた。
ベッドで怠そうに寝ころんでいた義母なのだが・・・
ヨン様(っぽい調査員)を見た瞬間、
目を見開き、驚いたように
おもむろに、ベッドから起き上がった!
ダメやんけーーーーーー!!
(いっつもゴロゴロしてるのに!)
続いて、
ヨン様の魅惑な頬笑みと、優しい声で
次々と繰り出される質問
義母は聞かれるままに答えている・・・。
その顔は、嬉しそう。
あああああああああ
(張り切っている!)
「おかあさん、立つことはできますか?」
一生懸命、立とうとする義母・・・。
ナニしとんねん!?
たまりかねた青猫、思わず手が出る!
「おかあさん、無理しないで下さい!」
足に浮腫があって、膝も悪いので立てないんです。
ほら、こんなにむくんでいるんですよ!!」
義母の靴下をぬがせて必死にアピールした!
「ああ、こんなにむくんでいては、無理そうですね。」
立てないことは何とか伝わったが・・・・
(立てたら要介護になるのは、正直厳しいです。)
「おかあさん、さっき1人で起きあがれましたね?
いつもそうされているんですか?」
マズい!!
「いや、おかあさんは入院も多く、具合が悪いことも多いんです!
でも、最近おとうさんが亡くなって・・・・
最近は、気が張っているんです!」
義母が
「何でも自分でしてる。」
と答えそうなので、青猫がしゃしゃり出る!
(実の所、義母は何もしないし、しようとしない。)
義父のことも強引に持ち出した。
やさしいヨン様!!
同情してくれ~~!!
(心の叫び。もう利用できるものは何でも利用している。)
義母と話の終わったヨン様は
部屋を出て、
介護士さん達に義母の話を聞きに行く。
ああぁぁ、今日の介護士さんは女性ばかり・・!!
(うっかりしたことは話さないでくれ!頼む・・・・!!)
最後に、青猫は
帰り際のヨン様にお手紙を差し出しました。
ヨン様!
ワタシのラブレター、受け止めて~♥
(*義母のこれまでの行動や家の事情を訴えた内容です。)
いやはや・・・・
ヨン様は結構だけど
調査として考えると・・・かなり微妙!!
イケメンは、やりづらい!!
しかも
こんなキャラの立った調査員がくるとは、誰が予想しただろうか!?
お義母さん!実力出し過ぎだよ!!普段より元気だったよ!
さてどうなる?
この介護認定調査の結果は!?
結果は次号!!