義実家の介護とゴミ屋敷と葛藤と

旅行(5)

旅の工程は2泊3日でした。

 

義父母と親戚のおばさんはこの旅行の間、

日中はずっと一緒に過ごしていました。

親戚宅でゆっくりしたり、昔の思い出のある場所を巡っていたようです。

 

子供達と義両親達と出歩くのは

双方の体力的に差があって難しいので

大変助かりました。

 

私達は松山城を見に行ったりしていました。

(ここは健脚でないと行けない場所ですね)

 

朝と晩は皆で食事をして、ゆったりしたホテルでしたので

義父も車いすで移動できました。

子供達とも和気藹藹と過ごしていました。

 

しかし、旅行中

 

義父母は

 

「足が動かない」

 

と言って、温泉に入ろうとしませんでした。

 

せっかくの温泉なのに・・・!!

(夫の好意がまた裏目にでたパターンですね・・・)

 

家族風呂を予約して付き添うと言っても
頑なに固辞し続けました。

 

 

日中移動したり、人と話してるから疲れていたのでしょう。

足の様子から見ても、

下手に無理させてお風呂で転んでしまったら大変だろうな・・・

と予想できました。

そして、部屋のお風呂に入ってもいなさそうでした。

 

別に気になることがありました。

 

義両親のホテルの部屋の

入口にいるだけで

 

臭う・・・・・

 

なんか、おしっこ臭い・・・。

 

でも、黙っていました。

 

子供達も、何も言いませんでした。

 

 

そして、旅行も終盤になり、チェックアウトの時、

義両親達が部屋から出てきました。

 

忘れ物がないか、私だけ部屋に入ってみました。

 

やっぱり臭うなあ・・

 

と思いながら、トイレの扉を開けた時

 

 

おむつの入ったビニール袋が

積み上がっていました。

身長位に。

 

 

これかっ!!

 

何十袋なんでしょうか。これ・・・。

 

おそらく旅行の間、ためこんでいたに違いありません。

 

 

仲居さんがお布団を替えるときに、部屋に入ったはずなのに。

 

多少のおむつのゴミなどが、あるだろうと思っていました。

 

 

しかし、すごい量に驚きました。

2泊3日の間に!?

という量です。

 

考えて見ると

 

糖尿病の義母はいつも水分をとっています。

 

そして、

 

これらのゴミは、毎回それを吸い込んでいたことを

如実に物語っていました。

 

 

そう、行きの飛行機の失禁も、

たまたまではなかったのです。

 

もう完全に

 

「ふつうのパンツでは間に合わない人」

 

です。

 

夫も私もそれを知らず

義母たちもそれを黙って、旅行に来たという訳です。

 

 

これは・・・ちょっと・・旅に出る前に知りたかった。

 

なんというか、想定外でした。

 

ホテルを出て、

夫と二人きりになる時があったのですが

夫が

 

「おしっこ臭かったね・・・・。」

 

と私につぶやきました。

 

やっぱりショックだったのでしょう。

 

でも、トイレで見たことを話しました。

 

もう日常的な失禁になっていること。

ホテルに随分迷惑をかけてしまったかもしれないこと。

これからのお出かけはもうちょっと配慮しなければいけないこと。

 

そんなことを話しました。

 

帰りの空港は義父母とも車イスを使いました。

 

手荷物はあるし、子供もいるし、

体重の重い義母を車椅子で押すだけでも

大変でした。

(上るスロープのところは前に進まない!)

 

 

それでも、私が困っているのを見たら、

子供達も一緒に車椅子を押してくれたり、

荷物を持ってくれたりしようとする姿は嬉しかったです。

 

帰りは無事、それぞれ帰途につきました。

 

後日談ですが、

 

義父の話では、

 

義母はホテルのおふとんにも

お漏らししていたらしいです・・。

 

それを知ったのは、旅が終わってしばらく経った後でしたが

ホテルへの迷惑を考えたら

義両親との旅行はこれで終わり

だと感じました。

 

本当に迷惑かけてしまったな・・・。

親戚のおばさんも大変だったろうし、

ホテルの方も、汚してしまって申し訳ない。

 

 

結果、微妙な具合の旅行になってしまいました。

 

でも、今考えたら、

結果的にあの時に行けて、よかったのかもしれません。

 

今の時点では、旅行すら考えられない状況になってしまったので・・・。

 

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